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第24話
最近、眞司の友人…和巳が煩い。
煩いというか、僕につきまとってくる。
つきまとってくるだけじゃない。
眞司とは付き合うなとか、眞司とは付き合っても不幸になるだけだとか、そんな事を言ってくる。
何のつもりだろう。
大体、眞司と僕は付き合ってない。
それなのに…。
『眞司と付き合うのは止めておけ』
(大きなお世話)
『眞司は優紀以外にも付き合っている奴がいるぞ』
(…知っているよ)
『優紀を抱かせて金を貰っているんだ。優紀は騙されているんだよ』
(自分だってお金を払って僕を抱いたくせに)
『どうしてそこまでするんだ。眞司は優紀の事なんか何とも思ってないぞ』
(和巳に言われなくても、分かっているよ…それくらい)
『…どうして眞司なんだよ』
(それは、僕が聞きたいよ)
『あの尻尾、付けたのも眞司だろう?』
(知ってるくせに聞くなよ。…だから僕は和巳が嫌いなんだ)
-そう…眞司は友人に抱かせる前、首輪と尻尾を付けて四つん這いの僕を連れて行く。
皆の前にその姿で連れて行かれる時が1番嫌いだ。
皆、最初は僕の姿を見て驚くが少しすると、僕の中に入れられている尻尾を面白がって弄り回す。
僕は四つん這いのまま、尻尾が抜けないようにお尻に力を入れて締め付けてジッとしていなければならない。
眞司はそんな僕を見下ろして面白そうにニヤニヤと笑っているだけ。
皆が嗤いながら僕のお尻の中に入れられている尻尾付きのバイブを入れたり出したり…お尻の孔に指を入れたり、萎えているペニスを弄ったり…そうされている間、僕は足を広げた状態で羞恥に唇を噛み締めながら耐えていなければならない。
そんな僕を和巳は憐れんだ眼差しで見詰めていた。
それが僕には…皆が裸の僕の躰を嗤いながら弄っている事よりも屈辱的だった。
自分だって眞司にお金を払って僕を抱いたくせに…その上、眞司と張り合って…。
(結局、皆、同じ…)
-僕はその時の事を思い出していた。
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