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第26話

-あの日から和巳は僕につきまとい、眞司は酷いヤツだから別れろとしつこく言ってくる。 僕はその言葉を、全て無視した。 それなのに和巳は、僕が抱かれている映像を流して眞司がお金を稼いでいる事まで言ってくる。 その映像は目元だけ隠して、他は無修正。 知っている人が見たら、僕と分かる映像らしい。 でも、そんな事を知らされても僕は別に驚かなかった。。 僕が抱かれているところを眞司がスマホで撮っている事は知っていたから。 その映像を眞司がどうしているのかなんて知りたくなかったけど。 和巳が何の為に僕と眞司を引き離そうとしているのかは知らない。 …知りたくもないけど…。 善意じゃないはずだし、僕に同情したわけでもないと思う。 だって、和巳は眞司にお金を払って僕を抱いている…あの後も何回か僕は和巳に抱かれているし…。 …眞司に触られると僕の感度が上がると知った和巳は、あれから一転、シテいる最中に眞司に僕を触らせる。 眞司に僕の躰を触らせたり、尻を叩かせたり…僕が泣いても喚いても許してくれなくて…。 眞司はそんな僕を見て、笑っている。 …最悪だ…。 (だから、僕は和巳が嫌いだ…) そして…その事を知らされても、僕は眞司から離れないし離れるつもりもない。 それよりも、僕は眞司に嫌われたくないし、捨てられたくない。 だから、眞司に指示されるまま、抱かれろと言われれば嫌いな和巳にだって黙って抱かれるし、その姿を映像に撮られて流されても知らないふりをする。 黙って眞司の指示に従うだけ。 僕から離れるなんて考えられない。 それどころか、眞司に捨てられないように必死で指示に従う。 そうしないと、眞司のペットじゃなくなる。 ペットじゃなくなれば、眞司の側にはいられない。 それは嫌だ。 “御褒美”はどうでもいい…そりゃ、貰えるものなら貰いたいけど、眞司の側にいられなくなる事が1番辛い。 また前みたいに遠くから見るだけなんて、無理。 眞司の側にいる事ができる喜びを知ってしまった今となっては、もう離れる事はできない。 もう、元には戻れない。 眞司に指示されれば、嫌いな人にだって抱かれたし、シている最中に壊れると思った事も1度や2度じゃない。 でも、眞司に文句を言った事もない。 そんな事をすれば、捨てられる。 捨てられたくない。 だから、眞司の暴力にも耐える。 殴られても、蹴られても抵抗なんてしない。 ただ、黙ってジッと耐えるだけ。 眞司に捨てられる痛みを思えば、こんな事、何でもない。

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