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第29話
-一緒に住む事になって、僕の生活はますます眞司中心になっていった。
朝、眞司より早く起きて2人分の朝食を作り、僕だけ先に食べて独り学校へ行く。
休憩時間に眞司に呼び出されて、眞司の仲間の相手をさせられる………時間内に終わらなければ、授業を遅刻したり、サボったり…勿論、眞司は授業に出ているから、僕も早く終わりたいのに…でも、手を抜いたら容赦なく殴られるから、それもできない。
マンションに帰ったら2人分の夕飯を作り、自分は食べずに眞司にLINEで指示された場所に行く。
指示された場所はホテルだったりアパートだったりとまちまちだけど、そこに行くと必ず男性が僕を待っている。
人数も、その日によって違う。
でも、眞司はいない。
…この頃になると眞司はLINEで僕に場所を連絡するだけで、眞司自身が呼び出した場所に来る事はなくなっていた。
僕はひとりで男性、又は男性達の相手をする。
そして、疲れ…痛む身体を引きずり、部屋に戻る。
…部屋に戻ったところで、眞司は寝ているか…帰ってない時もある。
用意していた夕飯は、ほとんど食事は残されたままで…たまに食べてくれてた時は嬉しかったけど…。
痛む身体で部屋に帰ってきた時、眞司がいなかったり寝てたりして…おまけに食事に手もつけられず置かれている時は虚しくなったりするけど…。
学校が休みの時は昼から男性達の相手をさせられる。
帰りは夜中。
軋んで痛む身体を引きずり部屋に帰ってバスルームの中、シャワーを浴びながら声を殺して泣いた事も1度や2度じゃない。
最近は“御褒美”どころか、一緒に住んでいるのに擦れ違いが多く、眞司と顔を合わせて話す事もなくなった。
…僕が眞司と一緒にいる意味はあるのだろうか…と思わない事もないけど。
でも、僕の方から眞司の元を離れるなんて考えられない。
縋りついても、何をしても眞司の側に居たい。
その為に、何でもする。
眞司の指示するままに、その場所に向かう。
それが僕と眞司を繋いでいる糸だから。
指示に従っている間は眞司が僕を捨てる事はないから。
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