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第34話
「…~~~っ!!~~~~~っ!!~~~~~っ!!」
身体が裂ける。
声が出ない。
息もできない。
苦しい。
冷や汗が流れ、身体は硬直し、抱え上げられた足がガクガクと動く。
身体が引き裂けるような痛みに、自然と見開いた目から涙がこぼれ落ちる。
「…力を抜けよ…まだ先っぽが入ったばかりだぜ。そんなんじゃ、裂けちゃうぞ」
(………無理……っ)
身体は強張り、異物を受け入れようとしない。
そんな僕には構わず、男性のペニスは僕の中に侵入する為、グイグイと進んでくる。
「…あ…っ!!ぐ…っ!!…っ!!」
このままでは裂けるどころか、壊れてしまう!!
(…助けて…っ!!眞司…っ!!…っ!!)
下半身が痛くて、苦しくて…助けて欲しくて眞司の名前を心の中で何度も何度も呼んだ。
たとえ、無駄だと分かっていても…。
僕の中に受け入れるには、男性のペニスは大きすぎオマケに真珠を埋め込んで歪に出っ張っている場所が引っかかってなかなか入らない。
それでも、僕の中に少しづつ侵入している男性のペニス。
(………助けて…眞司……眞司……っ!!)
「………ねぇ、まだなの?」
なかなか進まない事に焦れたのか、女性の声がする。
その声に応えるように、男性の動きが強くなる。
その時。
身体の中でメリメリと音がする。
「……………っ!!……………っ!!……………っ!!」
その音と同時に、熱い固まりが僕の中に侵入してくる。
「……………っ!……………っ!!」
僕は声を出す事も動く事すらできずに、ただ身体を震わせている。
男性のペニスが僕の中の内壁をゴリゴリと擦りながら奥へ奥へと進んでくるのが、痛いし気持ち悪い。
奥の奥まで犯される。
今まで誰にも犯された事のない場所まで………。
(……嫌だ……恐い……助けて…眞司…っ!!)
助けてくれるはずもないのに、眞司の名前を呼んでしまう。
痛みに意識を失いかけては、痛みに引き戻される。
そんな事を繰り返している内に、男性のペニスは全部僕の中に入ってしまった。
「………凄い……」
女性の興奮している声が聞こえる。
「あんなに太いモノが全部入っている…でも、血が出ている…痛い?」
女性の言葉で、結合部分をマジマジと見られている事を感じて逃げたくなったが…男性に串刺しにされている為、動けない。
…ていうか…動くのが恐い…。
少しでも動いたら、どうにかなりそうで…。
身体の下半身の中、全てがペニスで埋まっているみたいで重いし、苦しいし、痛い。
「…ねぇ、動いて」
聞こえてきた女性の声に、僕は恐怖した。
「…や、止めて…」
(…こんなモノに今…動かれたら、本当に壊れちゃう…!!)
僕の弱々しい声は、当然のように無視された。
男性のペニスがズルッと内壁を擦り、僕の中から出て行こうとする。
「………ああ………っ!!」
排泄感に僕は堪らず、アヌスをキュッと締める。
ペニスが半分程、出たところで止まり再びゆっくりと挿入を始める。
「………ぐぅ………っ!!」
今度はその圧迫感に苦しめられる。
男性はその動きを、何度も何度も繰り返す。
最初はゆっくりと…段々、早く激しくなっていって………。
感じる場所を激しく強く擦り上げられて、頭の中が真っ白になる。
「…~~~っ!!~~~~~っ!!~~~っ!!」
勝手に腰と足が跳ねる。
前立腺を責められて無理矢理、勃起させられたペニスが蜜を溢しながら動きに合わせて揺れている。
眞司にペニスの根元を痛いほど強く握られているので、イキたいのにイケない。
「…し…眞司…」
頭の中は、イク事だけしか考えられなくなっている。
「……眞司………」
他の事は何も考えられなくなっていく。
「…眞司…眞司…」
僕を抱いている、男性の事も。
「…眞司ぃ……眞司ぃ…」
僕達を見ている、女性の事も。
「……眞司…も…イカせて………」
眞司の香りと温もりに包まれて………。
………快感も過ぎると、苦痛になる。
下半身で欲望が渦巻き、出口を求めて暴れ回っている。
「…眞司ぃ……イカして……イカしてよぅ……」
香りと温もりに包まれている為、眞司に抱かれている錯覚に陥る。
そんなはずないと分かっているのに。
勘違いをしてしまう。
「……眞司ぃ……イカせてよぅ……眞司ぃ…」
快感に支配された僕は無意識に腰を振りながら、眞司に甘えるようにねだる。
「………イキたいの……?」
誰かも分からない、聞こえてきた声に僕は何度も頷く。
「…イキたい…眞司…お願い…イカせて」
「…後ろにだけで、イケるの…?」
意識が朦朧としてきて…眞司の香りに包まれているからか…温もりに包まれているからか…女性の声が眞司の声に聞こえる。
「…出させて…眞司…」
僕の下半身では欲望が出口を求めて暴れ回っているし、鈴口からは蜜が溢れ落ちてペニスもベタベタだ。
顔は快感に弛み、涙と涎と鼻水で見られたものじゃないだろう。
そんな僕の姿を女性がスマホで撮影しているシャッター音にも気付かない。
ただ…欲望を吐き出してしまいたい…その事だけが頭を占めていて。
「…眞司…眞司…眞司…」
眞司の名前を呼び続ける。
「…そうね…ちょっと…OK…いいわよ…」
女性の声が途切れ途切れに聞こえる。
すると。
男性のペニスがギリギリまで引き抜かれ、一気に強く突き上げられた。
それと同時に、根元を押さえ付けていた眞司の手が放され解放される。
「…ひぎいぃぃぃぃぃ~~~………っ!!」
(…眞司ーーーーーーーーーーっ!!)
男性のペニスに奥の奥まで犯され、ペニスに埋め込まれた真珠に内壁を強く擦られ僕の頭の中は真っ白になる。
ペニスから白濁を噴水のように吹き上げながら、僕は…今まで感じた事がないくらいの開放感と快感に果てた。
後で眞司が『白目剥いたまま気絶する時、幸せそうに笑っていたぞ』と笑いながら教えてくれた。
そして…意識が戻った時、全ては終わっていた。
ベッドの上、動けずにぼんやりしている僕の目の前で女性が眞司に笑いながら封筒を渡していた。
「楽しませてもらったわ」
「………ああ」
それだけで分かってしまった。
封筒の中身。
(………お金か……)
今日は珍しく、現金を手渡しで受け取っている。
-また、僕の中で何かが壊れていく………。
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