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第37話
「…あ……っ…ンン…ッ……う……っ」
カーテンの隙間から朝日が差し込み始めた朝、僕は全裸で名前も知らない男に組み伏せられ、腰を掴まれて犯されながら別の男のペニスを口に含み、両手でそれぞれ左右の男のペニスを扱いていた。
僕は昨夜、部屋に押し入ってきた男達に一晩中犯されていた。
「…おい、弛んできたぜ…もっと締めろよ、ほら!!」
「…ヴヴ…ッ!!」
パシンと音がすると同時に、尻に衝撃が走る。
「…おう……っ!締まった…その調子で締め続けろ…おらっ!…おらっ!」
そう言って男は、僕の尻を力強く叩き続ける。
「…ヴヴ……ッ…ヴ…っ…っ!!」
僕は痛みと羞恥に必死で耐えながら、男達のモノに舌を這わせ、手で奉仕した。
「…いいぜ…イキそうだ…もうすぐイクからな…いいか…中に出すからな…尻の穴をしっかり締めて一滴も零すんじゃねぇぞ」
男の動きも早くなり、僕の腰を強く掴むと掠れた声で命令する。
「…ぅぐ……っ!!」
その時、僕の口腔を犯していた男のペニスが喉の奥まで突き入れられた。
吐きそうになるのを必死で耐える。
やがて僕の身体の奥と喉の奥で男達の欲望が弾けると同時に、左右の手でそれぞれ扱いていたペニスからも白濁が飛び散った。
僕の頭の中も一瞬、白くなり………意志に反して身体もビクンッビクンッと跳ねる。
「コイツ見てみろよ、ドライでイッてやがる…とんだ淫乱だな。アイツの言った通りだな」
根元を縛られ、イク事ができずに勃起したままの僕のペニスを軽く踏みながら嘲る男達の笑い声が聞こえる。
「…見てみろよ、ココ…踏まれても勃ったままだぜ」
「ていうか、先走りの汁でズルズルじゃん」
「ま、でも、前も後ろも上手に飲み込んだ事だし、何か御褒美やらないとな」
「…だね…アイツが言ってたじゃん…コレをすると喜ぶって」
そう言って男性が手にしたのはペニス用のバイブだった。
(………ひっ………っ!!)
それを目にして恐怖に引きつった僕を無視したまま、男性達は笑いながら手にしたバイブを何の準備もしていない勃起したままの僕の尿道に無造作に突き入れた。
「……ひっ…ひいいぃぃぃぃぃぃ……………っ!!」
尿道を犯されるのは久しぶりで……その衝撃と痛みに悲鳴を上げ、背中を仰け反らせ、腰を突き出し…バイブを抜こうと伸ばした手は男達に阻まれた。
「……痛い……抜いて…っ……痛いぃぃ…っ…」
尿道が裂かれるほどの痛みに僕の腰はガクガクと激しく動く。
泣き喚く僕を見て、男達は笑いながらバイブをペニスの中に挿入し続ける。
「我慢しろ…痛いのは最初だけだから」
「そう、そう。その内よくなるから」
「…嫌…っ……止めて…抜いて……っ……痛い…挿れないで……痛いぃぃ…っ」
部屋へ男達が入ってきてその時、初めて僕は逃げようと暴れた。
「…大人しくしろって…この……っ!!」
「お前が大人しくしないと、眞司に渡した金、全額返してもらうぞっ!!」
その言葉に、僕の動きはピタリと止まった。
……この4人が部屋へ入ってきた時、感じた違和感………。
部屋の鍵を開けて入ってきた。
(僕は眞司に売られたんだ………)
だって………この部屋の鍵を持っているのは、眞司と僕しかいない…もしかしたら和巳も持っているかもしれないけど………。
だから……男達が襲いかかってきた時、僕は抵抗しなかった。
男達を通して眞司と繋がっている。
男達に抱かれている間、僕はまだ眞司と繋がっている……まだ眞司に必要とされている……まだ眞司に捨てられていない……そう思えて。
嬉しかった。
男達を眞司だと思えば、いくらでも感じる事ができた。
淫乱だと嘲笑われてもいい。
恐いのは男達が、僕の前からいなくなる事。
眞司と僕との繋がりが消える事。
それに比べれば、この痛みなんて………。
(……我慢できる………)
僕は歯を食いしばり、シーツを握り締め、尿道を犯される痛みに耐える。
男達はそんな僕の姿を見て、笑い合いながらバイブを進める。
バイブに付いたパールが1つ、2つと尿道の中に消えていく。
僕は痛さに冷や汗を流し、シーツを握り締め、声を出さないように奥歯を噛み締める。
「…全部、入ったぞ」
痛みに気が遠くなるが、気を失う事は許されない。
「スイッチ入れるからな~」
「…ーーーっ!!…~~っ!…~~~っ…~~っ…~っ!!」
言葉にならない悲鳴が、口から放たれる。
痛さに腰が勝手に跳ねる。
男達の笑い声が遠くに聞こえる。
………こんな身体の痛みなんか、なんでもない……………。
眞司に捨てられる心の痛みに比べれば………。
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