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第38話

-そして、次の日。 僕は部屋の中でひとり、天井から伸びているロープに手首を縛られ、両足は閉じる事ができないよう棒の両端を足首に括り付けられている。 尻の中には太くて長いバイブが入れられて、一定の時間がきたら動くように設定されていた。 バイブの1カ所には突起があり、ソレは前立腺に当たるように調節されていてバイブが動くとその突起も動き、前立腺を………。 「…~~っ!!…~~~…っ!!…~~…っ………っ!!」 だが、いくら快感に身体が蝕まれていたとしても、ペニスにペニスリングを嵌められていては欲望を吐き出す事もできない。 苦しいだけ。 それになにより辛いのは、排泄ができない事。 勃起しているペニスには細い棒が挿入されていて、大はもちろん小もできない。 男達の誰かが部屋にくるまで排泄はおろか、射精もできずに僕は苦しさと快感に苦しみながら腰を動かす。 僕の呻き声や嬌声は口に嵌められている枷に阻まれて、外には届かない。 そんな僕の姿を離れた場所に置かれていたカメラが映している。 その映像がどこへ流れて、誰が見ているのかは知らない。 (………誰か……………) その中には眞司もいるのだろうか。 その時。 「……あ…っ……っ!?」 僕の中に入れられていたバイブが動き始めた。 (……あ…っ…あ…っ……ク…ッ……くぅ……っ…) 背中を電気が走るほどの快感に背中を仰け反らせ、閉じる事が許されず足を広げたまま…腰が自然と動く。 (…~~っ…~~~っ…い…ク…っっ…イク…イク~~~っ!!) 前立腺を強く刺激され、頭の中が何度も真っ白にスパークする。 (…イク…イク…ッ…あ…また…イク~~~…っ…っ…!!) 快感に身体を強張らせて、足の爪先までピンと反り返る。 1回イッても、バイブの動きは止まらない。 そして僕は…射精もできないまま、何度もイキ続ける。 -永遠とも思えるその時間。 そんな僕の姿をカメラが映し続ける。 (…眞司も見ているのだろうか……) 今ではこのカメラだけが僕と眞司を繋ぐ細い糸……………。 僕はカメラのレンズを見詰め、レンズの向こうに眞司の姿を思い浮かべる。 (……眞司………) ……会いたい………。

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