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第43話

(………え……?) 保に続いてそろそろと部屋の中に入った僕は……部屋の中の光景に愕然として、その場から動けなくなった。 その場から動けない僕の後ろで、保が部屋の鍵を閉めた事にも気付けないでいた。 眞司は、確かにそこにいた。 ベッドの上、眞司は全裸で両手首をそれぞれ左右共に天井から伸びている鎖に繋がれて、両足首も左右共にベッドに細い鎖で繋がれていた。 口は大きく開かされて、口枷を嵌められている。 大きく開かされた口の端から涎が顎を伝い、流れ落ちる。 「…し、眞司……っ!!」 眞司は僕の方を見ない。 僕が部屋の中へ入った時だけ一瞬、僕の方を見たがそれ以降は下を向いたまま。 「…眞司…眞司…っ!!」 眞司の側へ走り寄ろうとしたが、保に手首を掴まれ止められた。 眞司の裸の躰には至る所に赤いミミズ腫れみたいな跡が幾筋も付けられていた。 そこで僕は、眞司の裸を今まで見た事がなかった事に気付く。 「…どうしてこんな…酷い……」 眞司のお尻から黒いコードが3本、延びている。 (……あれは………) 丸いローターのバイブだ…コードが3本という事は…3個、眞司の中に入っている事になる。 「…近付いちゃ駄目だよ…今、躾け直しているところだから」 僕の手首を掴んだ保は、僕を背中から抱き締め耳許で囁く。 だが、僕は保の言葉なんか聞いていなかった。 僕の視線は眞司のペニスに釘付けになっていた。 眞司のペニスは天を仰ぎ、勃起していて先端から蜜が溢れてシーツを濡らしている。 今にも破裂しそうだが、ペニスの根元に嵌められているペニスリングがそれを阻んでいる。 「だから、君は大人しくご主人様が躾けられている姿を見ているんだ」 その言葉に、ギクリとして保を振り返る。 (…まさか…僕と眞司の事を知っている?) 「…ボクは眞司の事なら、全て知っているよ」 僕の心を読んだように、保はニヤリと笑って話し始める。 「だって、眞司はボクの玩具だからね」 (………玩具……?) 「眞司は産まれた時からボクの玩具でボクのモノだったからね」 頑なに僕達の方を見ようとしない眞司を横目で見ながら、保は平然としている。 「少し待っていてね、眞司に挨拶させるから」 僕から離れると、眞司が縛られているベッドまで近付いた保は手を振り上げると眞司の裸の尻ヘ振り下ろす。 パシンッ!! 「…ウガ……ッ!!」 部屋の中、眞司の尻を叩く音が響き渡る。 何度も、何度も叩く。 「せっかく、優紀、君が、眞司、の、事を、心配して、様子を、見に、来て、くれたと、いうのに、知らない、振りを、するなんて、いけない、子だね、ほら、ちゃんと、優紀君の、顔を、見て、謝り、なさい」 保は言葉の合間、合間に尻を叩き、眞司の尻はあっという間に真っ赤になった。 眞司の顔は尻を叩かれる痛みからか、屈辱からか……真っ赤に染まっている。 ぎくしゃくと眞司の俯いていた顔が動き、僕の方を向く。 眞司と目が合う。 その瞳は屈辱に燃えていた。 何故、ここへ来たと…早く帰れと怒っている。 「…あ、僕、帰り……」 「駄目だよ、今、君が帰ると眞司がもっと酷い目に合うけど、いいの?」 厳しい声に、足が止まる。 「全く、悪い子だね。ご主人様を心配してきたペットをそのまま帰そうとするなんて。ボクは眞司をそんな礼儀知らずに育てた覚えはないよ」 そう言って、ズボンから自身のペニスを取り出す。 驚いた事に、それは既に勃起していた。 保が眞司の腰を掴む。 眞司が逃げようとしてか、身体を動かす。 眞司を繋いでいる鎖の音がする。 僕が眞司の元へ駆け寄ろうと足を踏み出した時-。 「………ガ……ッ!!」

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