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第44話
「……………ッ!!…………………………ッ!!」
保は眞司の中…ローターのバイブを3個入れた状態のまま、ペニスを突き入れた。
その時、ぴゅるっと眞司の勃起しているペニスから黄と白が混じった液体が吹き出てシーツを少量、汚した。
「我慢できずにお漏らしか?……はしたない。やっぱりお前は躾け直さないとな」
保は眞笑いながらガツガツと自身の腰を自身の腰に打ち付け始める。
「…ア″……ッ!……ア″ア″……ッ!!」
保に腰を打ち付けられる度に、眞司の身体は揺れて眞司の勃起しているペニスからもパタパタと蜜が吹き出し、シーツを汚す。
「…ア″グ……ッ!…ア″ガ……ッ!!」
「…止めて……お願い……眞司が苦しんでいる…止めて…っ」
僕は恐くてベットに近付く事ができず…ただ、ベットの周りをオロオロとして保に訴えるだけ。
眞司は保に犯されながら、僕を睨み続けている。
「……ぼ、僕…か…帰……」
「駄~目、それよりこっちへおいで」
保に言われて、僕は躊躇いながらも恐る恐るベットに近付く。
「優紀君もコイツを躾けるのを手伝って…そうだ!優紀君、君、コイツに奉仕ばかりして奉仕された事、ないでしょ。いい機会だから奉仕してもらえば?しゃぶってもらいなよ」
……………ホウシシテモラエバ?
(………誰に?)
………………シャブッテモライナヨ?
(………何を?)
「大丈夫だよ、ほら、口枷しているから噛まれる事はないし…ま、口は開いたままだけど、舌は使えるし、喉の奥だって使えるし……コイツ、上手いからさ……ね?」
…………………ね?………って……………………………。
最初は何を言っているのか分からなかった僕も、保の話を聞いている内に段々何を話しているのか分かってベットから飛び退いた。
首を何度も左右に振る。
「アハハ…何を驚いてんの…君が嫌だって言うのなら無理にとは言わないけどね…いいよ、人を呼ぶから…ただね、ボクの友人って皆、アソコがデカいんだよね~。昨日、呼んだヤツもデカくてさ~、コイツ、ゲロ吐きながらしゃぶっててさ、おかげでソイツの息子も、ベットもゲロだらけになっちゃった…アハハハハハ」
保は何が可笑しいのか、眞司を犯しながら笑い続ける。
「ゲエゲエ吐きながらしゃぶり続けるってどんだけおしゃぶりが好きなんだって話だよ…アハハ…そして怒ったソイツにお仕置きとして嫌というほど鞭で打たれて、口枷を嵌められたんだよな?…アハハ」
保の話を聞いて青くなった僕は、眞司の元へ駆け寄った。
「………ぼ……っ……僕……っ……」
(…駄目だ…眞司を守らなきゃ…)
笑い声を断ち切るように僕は口を開いた。
「…ぼ、僕……あの…しゃ…しゃ…しゃぶ…しゃぶ…て…もら…もら…て…いい…いい…いいです…か……」
声は情けなく裏返ってどもっているし、足はガクガク震えているけど。
保が恐くて。
この優しそうな笑顔が恐い。
今すぐここから逃げ出したい。
でも……………。
(僕が眞司を守らないと………)
それだけを考えていた。
「じゃ、そこに来て、ズボンと下着を脱いで」
保の指示に従いズボンのジッパーを下げようとするが、手が震えて上手くいかない。
ズボンを脱ぐだけの時間が、やけに長く感じた。
「…何、緊張している?」
保に陽気に聞かれ、僕はぎこちなく左右に首を振る。
「そう?なんか優紀君の息子ちゃん、小さいから、緊張して縮んじゃってんのかなと思って…ま、いいや…ほら、眞司、大好きなおしゃぶりの時間ですよ~、優紀君の縮んじゃっている息子ちゃん、大きくしてあげましょうね~」
眞司の耳許で囁いた後、保は髪の毛を鷲掴み、眞司の顔を僕の股間に押し付けた。
口枷を嵌められ、開いたままの眞司の口の中へ僕のペニスが飲み込まれていくのを呆然と見詰めていた。
(………………………………………っ!!)
ぬるっとした温かいモノに、僕のペニスが包まれる。
-全ての熱が下半身に集まっていく感覚。
僕のペニスは、眞司の舌に包まれただけで喜んで勃ち上がる………僕の意志に反して。
深呼吸をして息を整え、感じないように…動きそうになる腰を必死で耐える。
目を瞑り両手を胸で組んで、ただ、この行為が早く終わる事だけを願っていた。
「どう?気持ち良いでしょ?…腰、動かしたいんじゃないの?遠慮しなくていいよ。思いっきり動かして喉の奥まで突っ込んでもっと気持ち良くなっちゃいなよ」
相変わらず陽気な声で、平然とそんな事を言う。
それどころか、掴んだままの眞司の髪の毛をグイグイと動かし、僕の下半身にますます強く眞司の顔を押し付けてくる。
「…ウ″ェ……ッ…ゲェ……ッ!!」
僕の股間に顔を押し付けられた眞司は…そのおかげで僕のペニスを喉の奥まで迎え入れる事になってしまったらしく、苦しそうにえずいた。
慌てて腰を退こうとしたが、えずかれた事で眞司の喉が扇動してしまい…その結果,僕のペニスは締め付けられ、眞司の喉の奥に射精してしまった。
あっという間だった。
(………眞司の口を汚してしまった……)
その事に、呆然としてしまう。
「…グェ………ッ!!」
苦しそうに咳き込んでいる眞司の口枷を慌てて外す。
その時の僕は、保の存在を忘れていた。
ただ、僕の吐き出した白濁を口から溢れさせながら苦しそうに喉を痙攣させている眞司を助けたかった。
(…どうしよう……どうしよう…)
後悔と後ろめたさが僕を苛む。
(ごめん……ごめんね………)
…眞司の口の中、気持ちよかったのは本当の事で………。
「…ゲホッ……ゲホッ…グホッ……」
口枷を外されて、涎と精液を流しながら咳き込んでいる眞司の背中を摩る。
よほど苦しかったのか、眞司の瞳には涙が浮かんでいる。
「……甲斐甲斐しいねえ………」
口笛と共に聞こえてきた声にギクリとする。
恐る恐る顔を上げると………そこにはいつの間にか眞司から離れて腕を組み、和やかな顔で僕等を見下ろしている保がいた。
口許は笑っているのに、瞳は笑っていない。
「本当、優紀君って良い子だよね、そんな良い子の主である眞司には“御褒美”をあげないと…ね」
(…眞司が震えている……)
眞司の背中を摩っている手から眞司の震えが伝わってくる。
……あの眞司が………。
(僕が眞司を助けないと………)
「大丈夫、酷い事はしないよ……“御褒美”だからね」
(…僕が眞司を守らないと………)
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