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3-手淫
ガチャガチャと荒い金属音をさせてドアノブを捻る。
体を割り込ませるようにして玄関に入ったところで、涙がボロボロ溢れてくる。
「え、え、えっちしたい」
だいぶ季節も冷え込んできたが、暖かい室内に転げ入ってわななく唇から出た言葉はそれだった。
昨晩後孔を触らなかったせいか、ヒリヒリとした尿道プレイの後の気持ち悪さは午後には薄まったものの、それ以上に溢れる性欲。
次第に頭の中はえっちで埋め尽くされて、上の空の俺はついに上司に心配されてしまって、流石にヒヤリとした。
こんな日に限って中々仕事が終わらないというもので、もう結構夜も更けているけど、一旦そんなことは放棄。ズリズリと下着ごとスラックスをずり下ろし、後ろから腕を通して穴に触れる。
すでに尻の割れ目に沿い広がってグジュる体液を確認すると急につっかかったままの下衣の状態が心配になるが、それは明日の俺に任せよう。
欲望のまま指を突っ込んで動かすと、待ち望んだ刺激に声が漏れる。
「んんっー…っあ、あ、っは」
玄関先だしテレビも付けてないからマズイ、とそこで気が付く。うちの壁は薄いわけではないけど、気をつけるに越したことはない。
指を挿れたままイモムシのように這いずりテレビをつけると、バカみたいなバラエティ番組が映し出される。
「はぁ…はぁ、…ん、ん」
やっぱりというか、AVに比べると全然興奮しないしむしろ萎える。けど今俺が興奮してるからオッケー。暗い室内でボーッと光り輝く画面に照らされて、俺はさながら侵入者。
冷えた指にあったかい中が気持ちよくて、しばらく指を奥まで入れたりぐるーっと回したり、穴を解しながら指を増やす。指増やすたびにビクッてして締め付けちゃうけど、それを強引に割り開いて動かす。
「ああぁ、あ、ヤバ…ああ…っ!ん!」
3本入って、第二関節あたりで指を曲げるとイイ所に当たる。感触が少し異なるそこを、指先の腹で擦ると堪らない。
鼻から抜けるような甘い声に自ら煽られながらそこを苛め続けると、ポタポタと震える自身から雫が床に落ちる。
肩を床につけて膝と肩とでうまく這いつくばって、空いた片手で乳首を捏ねれば切ないような甘い熱が下半身に溜まっていく。
「う!う゛ぅ゛あ、!ーーッあ゛あ゛ひ」
背筋が強張り、頭がスパークして絶頂を迎える。
中が締まって指を食い締めるのを振り切るように、尚も震える手でトントンと前立腺を叩くともっと媚肉が絡みついて、訳が分からないほど気持ちいい。
「あーっあっあっあや、あ、」
息切れがすごくて、声が細く裏返る。指だけでは少し物足りなくて腰が揺れる。
一旦起き上がって手ごろなものはないか見回すけれど辺りにはテレビのリモコンくらいしかない。諦めて指で敏感になった中を掻き回すと意思に反してガクガクッと身体が大袈裟に揺れて硬いフローリングに倒れ込んだ。
「はー…っ…、…ー…っ、はぁっ、ぁ…」
倒れ込んでからも一度再開させた指が止まんなくて震えながら中を弄り続けて、中ぐしゅぐしゅできもちいい。
もうちょっとでもう一回イケ、る…、頭真っ白でひたすら穴をほじくり回す、こんな姿、ちょっと、頭おかしい、んじゃねーの。
ちんこもビクビクしてたから、先っぽに指先を捩じ込んであげる。
体がビックリしちゃったみたいでしゃっくりみたいに喉が引き攣れて、ドロっと粘っこくて遺伝子的に使い物にならなそうな白いのが排出される。
「んぅ…、あー…あ、あ……あっぁっぁあ゛」
中触んないとイッたことになんない、やだ、と溶けて言うことを効かなくなってきた指で前立腺を酷く引っ掻き仰け反ったところで、その日の記憶は途切れた。
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