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4-乳首

少しでも身じろぎすればすぐに気が散ってしまいそうで、それを意地でも抑えながら爪先で乳首の先っぽをちろちろと擽ぐると、吹けば飛びそうなほどの快感が拾えて少しばかりの欲求が満たされる。 「…、……、」 し続けていると、段々と分かってきた。 どうやら、吐息も殺した方が気持ちいいらしい。 息を潜めて集中しながら、ぼんやりと自分の細い指に摘まれたりピンピンと弾かれる乳首を眺めるうちに変な気分になってきた。 指が勝手に乳首を押し潰そうと力を込めてきたから、メッと叱って乳輪の周りを代わりに指先でぐる、となぞる。 あ、欲しいな。 ちんこ欲しい。 あーちがう、今はお預け。浮かんだ考えを瞬時に切り捨てる。 きっと今、おしりは大洪水に違いない。 あらぬ場所がひく、と収縮したのを感じて、思わず、中をあのお気に入りの質量がずっぷりと埋められるのを想像する。体の隅々まで慣れ親しんだ快感を、瞬間的に思い出して、舌舐めずり。 鈍くモヤがかかり始めた頭の中で、ムラムラが抑えられなくなった俺がアンアン言いながらディルドをハメ始めた。 妄想を続けながらも手は止めない。というか、止める術を知らないというように、弄り続けている。 ディルドがあんまり気持ち良くて、イイところにゴツゴツ当たるように動かしたら、頭の中の俺がビクビクッと痙攣して弓なりに背を反らして絶頂した。 「ぁ…っはぁ…はぁ、…、ふ…っ、ふぅ、」 密やかにこぼれ出た自分の声にびっくりする。 そうだ、俺、乳首触ってるんだった。 景色の焦点が合って、薄暗い電気に照らされた乳首がしっかりと目に入る。 改めて見る乳首は、ツンと尖ってかたくなってて、視覚的に卑猥極まりない。 弄りすぎてなんだか少し感覚が麻痺してきたから、おしりに手を伸ばして、溢れていた愛液をすくい取り、乳首とその周辺に塗り広げる。 滑りが良くなって体は喜んでるみたいで、乳首を押し潰すと、粘液がニチニチ言って、ピクピク手の端っこが引き攣ったり、涙出てきた、なんかおなかの中が熱い。 でも射精には繋がらなくて、声を出さずに、嗚咽するみたいに口がハクハク動く。正直今すぐ逃げたいくらいには焦れったい。 これが辛くて開発を辞めたんだったと、頭の片隅に思い出す。 「はぁ、…は、あぅ…、…、ぅ」 もう何時間やってんの? いよいよ腰が切なくて、たぶん俺の顔ヤバイな。 ヘコヘコと下腹の筋肉が痙攣して、イくことしか考えらんなくなってくる。 もうシコるだけでもイイ、つーかチクビはもういいよ、はやくイって、イったらちんこ触って、ディルドハメて、そんで早く寝たい。 邪な考えが脳みそを埋め尽くしていくのを振り切るべくして、緩急をつけて腫れた乳首を捏ねくりまわす。 息を散々殺したせいで頭がぼうっとする、あつい、あとちょっとでイケそうなのに、早くイきたい、イけない。 太ももを擦り合わせるとぐしょぐしょに濡れてる下半身水音すん、のキモチワリイ… 無駄に火照ってるせいで頭髪が蒸れてきて、額とか内腿をやたら冷えた汗が伝う感触が際立った。 「はぁっ………。」 乳首から手を離す。 時刻は午前3時。 諦めた。諦めてしまった。 気を抜いた瞬間、急に眠気が襲ってくる。 自身を軽く扱いたら呆気なく射精するので、なんだか情けなくなってしまった。 乳首チャレンジ、ウィナー俺の乳首。手ごわい。残念。 おやすみなさい。

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