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8-媚薬

拭いた部分の布地に視線を移すと、粘性のある透明な物がべっとりと付着している。スゲー濡れてる。いつの間に、と拭き取ろうとするけれど際限がなく、諦める。 効果はあった。分泌液の過剰分泌ってやつ? 興奮してもいないのに尻付近が濡れ濡れなのは大変気持ちが悪い。 とりあえず、今夜の予定はアナニーに変更。 ベッドやソファを汚すのも困るため、リビングのフローリングに吸水シートを敷いて、その上に座る。 「コレさ、ローションナシでローションプレイできんじゃねえの」 少し移動しただけで太ももまで粘液が垂れて笑う。もうジジイじゃんな、こんな垂れ流し。 あんまり移動すると床にタレそうで怖いので、お楽しみボックスごとリビングに持ってきて物色する。結局決めきれず、箱に手を突っ込んで眼をつぶる。 取り出されたのは、ゴツゴツと太く凶悪な形をしたバイブだった。 たしか、一回使って奥の方にうっちゃってたヤツ。見た目エグい割に気持ちよくなくて。音ウルセーし。 今夜は、リベンジしろということらしい。神の仰せだ。従うしかあるまい。 試しに穴に指を入れると、ヌチュッヌプとエロ同人誌みたいな音が聞こえてくる。あーうん、エロいかも。最初からぬるぬるだから、指を入れて解すそばから手と手の周りがベタベタに濡れる。 「…、…ん〜〜…、ん」 手早く終わらせようと頑張ったが、ほぐし終える頃には吸水シートの色がだいぶ変わっていた。 なんだこれ、ジャマだなあ。こんなヌルヌルしてても滑り良すぎて力加減調整しづれーし!いつ治んの?やっぱ薬飲みすぎたから? 指でスイッチが入ったのか、息子まで涙が溢れて止まる気配がない。 それにしても、大量すぎる。さすがに異常さを感じる。体内の水がみんな出てってるんじゃねーの?水飲もうかな… リビングと繋がっているキッチンで慌てて水を飲む。ついでに吸水シートを変えようと浴室へ向いた所で、足がもつれた。無様に床に倒れ込んで、アレ、と思う。 コレ発情期じゃね? 次の瞬間、カッと体が燃え上がった。床の冷たさが氷のようで飛び上がる。いや、俺が火なのか。まるで水の中にいるように手足がうまく動かず、喉を反らして酸素を取り込む。焦燥感の赴くまま必死で四つん這いになり、移動する。 ヤバイ。ヤバイ。ヤバイ。 距離で言えば、数秒で移動できるのだ。しかし今は力が抜けて低く匍匐前進のような体勢しかできず、気を抜くと腹にくっついたちんこが床に擦れて泣き声みたいな嬌声が零れる。身体中が敏感になっているせいで、少し動くだけで体の触れた箇所がアツイ。手足が細かく震える。尻や逸物、乳首を始めとして全身が何かを求めるようにぐるぐると疼く。

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