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9-ディルド2
「あっ、あ、……。っんぁ…、っ…」
根元までゆっくりと挿れていくと、全部入る寸前でつっかかる。内臓を押されるような圧迫感。無理に押し込もうと体重をかけたら、悲鳴が口をついて出て身体の中を反響した。奥に突き当たっているらしい。
これ以上挿れるのは厳しいと判断して、腰を緩やかに持ち上げていく。ボコ、ボコ、ボコ。引き攣れるみたいに一個一個の凹凸が腸壁をひきずっていく。
「はぁっはぁっ、あは、っはぁ、あ」
荒い吐息が、頭の中をこだまする。
久方ぶりの刺激がもったいなくてじっくり味わいたいのと、ディルドの形状も関係して、ゆっくりとしか腰を動かせないが、自然と涙が出て目隠しに染みこむ。
すんげーきもちいい。なんだこれ。
体が火照って、めちゃくちゃに抽挿したいと、もっと刺激を強請る自分がいるけれども、スピードは変えない。その代わりに抜けそうなほどに腰を上げて、根元付近まで腰を下ろして、を繰り返す。目と耳が塞がれているおかげで、オモチャが中を擦れる感触も、苦しそうに喘ぐ自分の声も、体の中に留まって頭の中で反響するのが、とてつもなく興奮する。俺コーフンしてんだなって自覚する。
そういえば、激しくピストンすればいいってものではないと有名なAV男優が語っていたな。AVは見栄えがするから激しくするけど、テクがあるから気持ちよくできるだけで、素人がしたら痛いとか。逆にソフトタッチだと良いとかうんたら。
それが正しいとすれば、つーか間違いなく正しい。証拠は俺。
そんなことを考えている間に、熱を持った体が跳ねて軽くイく。
なおも動き続けると頭が真っ白になってドライでイった。
うーん、最高。
動きを止めても気持ちいい。余韻でぼうっとして力が抜けてしまって、女座りのような座り込むような体勢になり、結局尻にフローリングの感触。根元まで飲み込むと尻の奥が圧迫されて、ジワジワ熱くて体が強張る。
「ん〜〜っ……ん…、んっ、あ、あ、あっあっ」
そのまま動かないでいると、フローリングについた尻肉が痙攣して、あ、またイく。ヤバイ。
せっかくディルドをあっためたしセックスみたくピストンしようと怠い手足を動かすと、病気かなんかみたいに震えて上手くいかない。一度試みただけで力尽きてそのまま串刺しになっていると、太もも付近が震えて中がうごめく感覚がして、大きい絶頂。
ズズンと体の奥底から爆発するみたいな感じで、いつのまにか悲鳴を上げて嗚咽していた。涙が溢れて、目隠しが冷たい。
絶頂後の余韻が凄くて、ずっと射精してるっての?そんな感じ。やっと腰を僅かに動かし始めると、ストロークが浅いせいで奥にゴツゴツ当たって頭が蕩ける。それだけではなく、いくつもある亀頭に直腸壁が擦れて、体が拒絶するように跳ねる。
「あ〜〜っ…あっーーあ、あぁ、ひ、ひっぃぁ」
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