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10-鉛筆

準備完了。 なんとなくあんまり興奮する予感はしないけど、一応背徳感を煽るために一度脱いだ下着も着け、シャツとスラックスも着用する。 念のためパンツの内側にはΩ用の「粘液用ナプキン」を貼っておく。 これを貼っとけば、よっぽどでなければスラックスまで濡れてしまう、なんてことは避けられる。 さあ、開始だ。 立ち上がると衣擦れの音。と同時に中のものが抜けそうな感じがして、尻に力を入れる。 思わずその場で下衣をずらし手をつっこんで確認する。 入口に指先を当てがっても、鉛筆の先っぽは当たらない。 第1関節分ほど指を進めると当たる。 うーん、ちょっと降りてきちゃったってところか。 指でまた押しこんでやる。 取り直して何食わぬ顔で足を進めてみるが、数歩進んだところでまた、排泄物が出かかっているような感覚が。 気持ち悪くて尻に服越しに手を当ててしまう。 なんとかそのまま知らんふりして作業部屋へと辿り着いたが、部屋の中に入るなりまた、ケツの確認。 今度は頭が出かかっていた。 入れ直して、はてと考える。 手が濡れてるし、これじゃなんもできねーよ…。 状況的には、エロいんだけどさ。 これ、無理だな。 判断したとたん面倒になって鉛筆を引き抜く。 引き抜いてもなにも感じない辺り、筋金入りで精神的な影響しかねぇっつーか、なんかもう、意味ナシって感じだね。 萎えたちんこからリングが取れかかっているのも回収する。 はぁー。失敗だな。 鉛筆と尻を綺麗に洗って、鉛筆を鼻の穴につっこんで資料などを探す。 あ、これメモする時にペンホルダー的な使い方できんの。おもしれー。 あーダメだ。ペンが湿気ってる。 試しに書いて手にできた、細長い赤い跡を眺める。 削れば書けるようにはなるが、こいつが俺のケツ穴に入ったという事実は変わらない。ちょこっとも気持ちよくもなれなかったせいで、罪悪感と、悶々とした思いだけが募っていく。 もう自虐しか思い浮かばねー。 どうすんだよ、馬鹿なことをしてしまった。もうさっさと寝たい。 完璧に萎えてしまった。 しかたなく普通にパソコンに座って色々本格的に勉強してみたが、どんなに頑張っても当然のように集中力は切れる。 「はーおつかれ俺ぇ」 今日はここまでにしよう。 体をほぐしつつリビングへ戻り、惰性でテレビをつける。録画でも見ようかと画面を起動させると、DVD画面に切り替わった。 お、ちょうど学校もののAVじゃん。イイネ。 タイトルは「部活後奉仕の性玩具」。 そのまま流すと、スポーツ部の部室らしき場所で上級生の性器をしゃぶる新入部員のシーン。 ジュポジュポと卑猥な音をさせてがんばってしゃぶりつく新入部員のケツを、他の部員がまくって弄り始める。 『どうだ?うまいか?』 『んぶぶ、んぶぶ』 「オイシー!」 うんうん、エッチじゃん。 ムスコも元気になってきた。 スラックスを寛げて手を入れると、先っぽが濡れている。軽く握って扱くと、簡単に硬さを増してくる。

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