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14-なろう

その翌日、いやな目覚め方をした。 風呂場で寝落ちてしまった。それも浴槽で。 俺が今肩まで浸かっている、このフォトジェニックで薔薇の香りの液体は、以前ネットで注文して使うのを楽しみにしていたローション風呂で間違いなかった。 入浴剤を湯に混ぜて使う、存外作るのに根気が要ったこの風呂で、はしゃぎすぎてしまったのだ。 でき具合だけ見れば、期待どおりで相当楽しかったんだけどな。やっぱ疲れてる時に一人でやるもんじゃなかった。“カップルに”って買いてあったし。 指で軽く表層を掻いてみると、「トロトロ」はまだ持続していた。 えっと、残骸感ていうの? 冷たいし、死んでるみたいでちょっと気持ち悪い。 昨日はあんなに、あったかくて、気持ちよかったのになあ。 とりあえず湯から上がろうとすると、ぬるぬるが足を伝って床に垂れる。これは、ウーン、掃除が面倒くさいな。 「もったいねーし一発するか」 ぽつりと呟きを零す。 俄然ヤル気になってきた。掃除は、後でしっかりすれば問題ないのだ。ヤレるときにヤル、これが休日だ。 しかし、さすがにお湯が冷えすぎているため、一回風呂から上がってタオルを体に巻きつける。そして、ローションに手をつっこんで玩具を救出していく。 種類は、ピンちゃん等オナホ二種とバイブ、あとは白いディルド。お風呂場オモチャのほとんどが底に沈んでいた。 玩具総動員でヤったというより、興奮しすぎで投げ込んでしまった記憶がある。 床に並べたそれらの中から、直感で掴み取る。 ディルドのシロ、お前に決めた。 手桶でぬるぬるをすくい取って、シロと俺のむき出しのプリケツにぶっかける。 いつも使っているものよりも粘度が弱く、サラサラめのローションは、かけるそばからだらだらに床に落ちてしまう。だけど、ちょっと使うくらいなら申し分ない量だ。 そのままシロを持って尻穴にくっつけ、ずぶずぶと挿しこむ。 「…ん、んっ…、あ…、ゆっるい」 シロは長さも太さもない、初心者でも使えるサイズ。しかし、もうそういうの関係なしに、昨日の名残で尻がバカ柔らかい。 ぬるつく床に体を横たえてそのまま抜き差しすると、冬の朝だからマジで色々冷たくてサムイ、けど気持ちいい。 「……、はー…、は…、っ…ん、く」 寒々しい白いタイルが視界の大半を占める。 普通に風呂入ってたらやらない体勢だよなコレ。 そんな些細なことになんとなく被虐心が煽られて、呼吸も、腰の奥もじんわりと熱い。 前立腺をシロで刺激すると、目の奥が弾ける。 あ、あー、もうダメ。あんまり致してから時間が経っていないおかげで、あっという間に追い込まれる。 細く悲鳴を上がるのと同時に、媚肉が玩具をきつく食い締めて、ブルブルと腰が震えてイった。

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