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40♡ 4P※
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目の前の海賊聖南はいつもの無表情のままだけど、甘く苦しげな息遣いでそんなに余裕が無さそうなのが分かった。
「あー気持ちいー…」
下から少しずつ揺さぶる聖南が、ぎゅっと俺を抱き締めて耳元で囁いてきた。
声さえも愛撫になるって何だよ、卑怯だよ。
どれだけ感じさせたら気が済むんだろ。
「んっ…んっ……あ、あっ………あんっ…」
「はるーお前なんでそんなかわいーの? もうちょいそのかわいーオーラ抑えてくんない?」
「な、……何? …………あっ、……んっ……」
どんなオーラだよって聞いてみようとしても、突き上げが止まらないからもう何も考えられない。
ひっきりなしに襲い続ける快感に喉を反らせて感じていると、聖南が俺の鎖骨付近に吸い付いてまた痕を付けている。
そして俺の唇を見付けて噛み付いてきた。
「好き、葉璃。 好き」
「……ぅん、っんん……やっ………グリッてしたら………」
「葉璃も言って」
「………あっ、待って、……んんんーっ……」
奥をグリグリってするのをやめてくれないと、何も言えない。
好き、誰よりも大好き。
そう応えたいのに、海賊聖南は眼帯姿で不安そうに俺を見詰めてきながら揺れる俺のものを握った。
その時だった。
「……あ、来たかも」
「えっ?」
部屋のチャイムが室内に響いても、聖南は動きを止めない。
ルームサービスが来たんだ。
分かってるはずなのに、俺を追い立てる腰は動き続けてる。
「聖南さん、っ……対応、……んっ……しないと!」
「だなー。 ……ちょっと今出れないんで、そこ置いといてもらえますー?」
聖南はドアに向かって張り気味にそう声を掛けると、向こうから「かしこまりました」と返事がした。
「……っ…あぁ…っ…や、…激し………っ」
「メシ来たから冷めないうちに食わないとな。 俺にしっかりつかまってて」
腰を持たれて肌をぶつけ合わせている聖南が、性急にキスを求めてきた。
上下に揺さぶられ続けて、唇を塞がれてるから苦しくてたまらないのに、聖南にしがみついてると愛されてる実感が湧くから不思議だ。
何度も口の中の唾液を持っていかれて、下唇を吸われるから、俺も同じ事を返してやる。
そうすると聖南も嬉しそうに口の端を上げるから、俺もそれだけで喜びを感じるんだ。
好きだよ、聖南。 大好き。
言葉なんか無くても、お互いちゃんと通じ合ってて、心を通わせられてる気がした。
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