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「はるー、髪乾かすから少し起きろー」
「ん……やだ……」
「やだじゃねぇって。濡れたままだと風邪引くだろ」
まぁ寝ててもいーや、と俺の頭上で聖南が微笑んだ気配がした。
そのすぐ後に、温かい風とドライヤーの少しうるさい音が室内を賑やかにしてる。
ソファに体を預けてたら、いつの間にか寝てしまってたみたいだ。
「いっつも思うけど、葉璃、髪やわらけー」
「……へへ……」
「お、寝惚けてる。そんな無防備にしてっと襲っちまうぞー」
「……いいですよー……」
眠くて瞼は開かないけど、ドライヤーの温風と聖南の大きな掌が心地良くて、俺はまさに夢心地で頷いた。
今日は聖南よりも、俺の方が甘えたい気分だった。
「あっ、言ったな? よーし。運動してりゃあとは勝手に乾くだろ。……おいで葉璃」
ピッとドライヤーのスイッチを押して乾かすのをやめた聖南が、ソファの上で丸くなってる俺を抱き起こした。
細身なのにすごいな、聖南。
俺を軽々と運ぶ腕を触ってみると、しっかり筋肉が付いてる。
前にも思ったっけ、聖南は着痩せするんだなーって。
ベッドに降ろされると、俺は薄目を開けて早速聖南のバスローブを脱がしにかかる。
そしてすべすべな肌を触りまくった。
「おぉ、積極的な葉璃もかわいー♡ マジで大成功どころか花丸やりたいわ、自分に」
のんびり呟く聖南に焦れったさを覚えて、俺は聖南の腿の上に乗って顔を寄せた。
早く聖南を感じたい、キスしたい。
寝てたはずの俺の脳は、ムラムラのせいでエッチな事しか考えられなくなっていた。
「聖南さん、舌……」
「ん、ほら」
「んっ……ふっ……ん……」
舌を甘噛みし合うと聖南の下半身がより大きくなったのが分かって、追い掛けてくる舌から逃れて唇を離す。
不満そうな聖南が両頬を捕らえようとしてくるのからも逃げたら、不満そうに眉を顰められたけど気にしない。
いそいそと態勢を変えて、はだけたバスローブから覗く聖南のものを握る。そしておもむろにそれを口に含もうとした。
「ちょちょちょちょ、待った!! それはしなくていい!」
「なんでですか? ……くわえてみたい、のに……」
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