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【必然ロマンショー】❥繋がり❥②※
自身の性器が下着の中で張り詰めて痛かった。
着物をずらし、いきり立つ性器を取り出して一息吐いてから、聖南は葉璃の秘部に触れてみる。
絶頂を迎えた葉璃はまだ荒く呼吸をしていて、終始瞳を瞑ったままだ。
苦しいのだろう。
初めての強烈な発情は、葉璃の瞳からいくつも涙を零させている。
「葉璃、瞳を開けて。 俺を見ろ」
「ん……っ、はぁ、……聖南、さん…」
「初めてだろうが恐らく優しく出来ない。 …許せ」
聖南が耳元で囁いても、葉璃は切ない顔を崩さなかった。
意図しない憂いの表情が何ともそそる。
女とは明らかに違う感触の穴に触れてみながら、柔らかな頬に口付けて唇を奪った。
葉璃は聖南の背中に腕を回し、慣れないキスというものに必死で付いてこようとする。
『快感を知らないはずなのに…』
求め方が、まさに愛される側のそれだった。
甘い嬌声としがみついてくる腕、男を誘う危険な眼差し──。
『俺でなくても狂うぞ、この瞳…。 い、嫌だ、俺だけのものだ、葉璃は!』
これだけのフェロモンに包まれると、どうしても葉璃がΩ性である事を思い知らされる。
その葉璃は聖南に恋をしたと言ってくれた。
そうでなくては困る。
他の誰か、聖南ではない別の男と交わる想像をしかけて慌ててやめた。
背中にしがみつくこの腕が他の者を抱こうとするなど、考えただけで嫉妬に狂ってしまう。
気持ちも体も早く繋がりたい聖南は、葉璃が安心するように唇や耳に何度も口付け、中指をじわりと穴に挿入した。
『すごい締め付けだ…!』
聖南の指を待ち構えていたようにキュッと締められてしまい、恍惚とした。
中はたっぷりと愛液が湧いている。
指を出し入れするだけで、ぐちゅ、といやらしい粘膜の音が響くほどぬるぬるで、とても温かい。
ゆっくりと、だが着々と押し広げて解しながら間近から葉璃の瞳を見詰めた。
「んぁっ…、……っ、聖南さん……っ」
「何だ?」
ぐちゅぐちゅと音を鳴らして穴を解していると、涙を流して悶える葉璃が聖南の背中に回していた腕を下ろす。
「聖南さん、気持ち悪い、でしょ…? …やめて、いいよ…っ? ごめんなさい、こんな…っこんな事…!」
「なっ、何を言うんだ! 今やめてどうする! このまま外へ出たら見ず知らずの者からひどい性交を強いられるんだぞ! それでもいいのか!」
聖南の叱責に、潤んだ瞳が揺れた。
謝られる謂れはない。
葉璃の発情が引き金になっただけで、聖南は遅かれ早かれ葉璃を組み敷いていた。
「でも…っ、俺なんかが…、聖南さんと……あっやめて、また……っ」
「葉璃、聞け。 気持ち悪くなどない。 かわいいよ、とても。 葉璃もこんなに感じてくれてるだろ。 早くこの中に入りたい…俺も葉璃を感じたい…」
「せ、せなさ……あっ、待って、出ちゃいそう、んぁっ……!」
「何度でも出せばいい。 せっかくの発情だ。 我を忘れよう、二人で」
「んっ……!」
不安など感じさせないと、聖南はたっぷりと葉璃の唇を愛した。
秘部を存分に解し、己の欲望を押し当てて問う。
「葉璃。 俺の事が好きか」
「……っ…! …好き…って、言ってもいいですか…っ?」
「いいよ、もちろん。 俺の目を見てもう一度言え」
「……………………聖南さん、…好きです」
「俺もだ。 俺も、葉璃の事が好き」
「聖南さ、ぁんんんっっ───!」
葉璃の控えめな告白が下半身を震わせた。
グッと腰を動かして先端を挿入すると、愛液で満たされた中は灼熱で、性器が溶けてしまうかと思った。
くわえて、喉を仰け反らせた葉璃の体からさらにフェロモンが放たれる。
聖南は鼻の奥がキシッと痛くなり、あまりの興奮で鼻血が出たのではと思わず自身の顔を触った。
『たまらねぇ……!』
「…っ………はぁ、…っ…んっ……んっ…」
「痛くないか?」
「い、……痛くは…ない、…です…っ、あっ、……」
「俺は少し痛い。 締め付け過ぎだ。 動けない」
葉璃の小さなお尻を両手で割っても、まだ半分しか入らない。
指は確かに三本入ったのだが、聖南の性器が葉璃の体に対して大き過ぎた。
これだけ濡れているから痛みはないようで、ひとまずは安心だ。
このまま我を忘れて快感に酔い、一生聖南に狂っていればいい。
理性を失くしても、無理に葉璃を貫こうとしない聖南の微かに残る悟性が、彼への愛を象徴していた。
「…へっ? …あっ……ご、ごめんなさい…! 慣れて、ない、から…っ初めて……だから…っ」
「慣れていたら怒る。 葉璃は俺のものだろう?」
「で、でも、…っ、聖南さん気持ちよくない……でしょ…っ? あぁっ、待っ、て…動いたら……っ」
「誰が気持ちよくないと言った? 俺の番になるからには、その後ろ向きなところは直していこうな。 お前は蝶にならなければ」
「蝶………っ?」
葉璃にフッと微笑んだ聖南が、繋がったままその体を反転させて覆い被さった。
全部挿入は無理でも、少しだけ…と思いながら腰を動かし、葉璃を啼かせる。
体が、心が、本能が、葉璃を求めてやまない。
抜き差しする度に、繋がった場所からくちゅくちゅと音がする。
今確かに交わっている二人の興奮が、ピークに達そうとしていた。
「あっ、あっ、……せ、な…さん…っ!」
「俺の蝶になれ、葉璃」
「あぅっっ、…っっ……!」
絶頂間際、葉璃の項にかかる髪を避けた聖南はそこに思いっ切り噛み付いた。
聖南の蝶は、痛みに顔を歪めながら妖艶に振り返ってきて、涙を一筋零す。
「………痛いですよ、…聖南さん…」
「ふっ…。 俺もアソコが痛い」
ニヤつく聖南へ、葉璃も薄っすらと微笑んだ。
泣き笑うその表情がまた神経を昂ぶらせて、聖南は夢中で腰を振った。
背中を反らせて甘く啼く葉璃の項を撫で、噛んで滲んでしまった血を舐め取ると──そこから本当に聖南の理性はなくなった。
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