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第17話
「どんぐり…どうしよう…」
友人は美味しそうにおやつを食べ、相川など二の次の様だ。
だが、相川にとれば数少ない友人。
悩みを吐き出せる相手などどんぐり位しか見当たらない。
「どうしたら良いっちゃ…」
借りてきた書籍を脇に積み、机に突っ伏する。
廊下で会った彼の顔が頭にべったりと張り付いている…
何も考えたくない
何も
チュ
「ん…」
どんぐりは小さく鳴くとおやつを抱え部屋に籠る。
僕も、籠りたい…
『せんせ、好きですよ。』
なんで僕なんだろう…
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