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第23話

「…古志、くん…?」 「あ、長岡…せんせ。 ちわす。」 自分を見下ろすのは国語科教師の長岡。 若いこの教師の授業は解りやすくて当たりだ。 廊下に座り込んだ自分を体調不良かと心配したのか、怪訝に思ったのだろう。 どっちともとれる表情で立っている。 相変わらずでけぇ てか、このくそ熱い中ジャケット着てやがる… 脳味噌沸騰すんぞ… 「相川先生知りませんか。 部活で来たんすけど、施錠されてて。」 「相川先生? 確か、休みだったと思いますよ。 ゲージ抱えて帰ってたし。」 「は?」 どんぐりと? ……ムカつく 「ありがとうございます。 失礼します。」 「あぁ…」

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