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第24話
ガサガサとビニール袋を揺らしながら正面玄関へと向かった。
この炎天下の中、運動部が部活にせいをだしている声を聞きながら急ぎ足で通り抜ける。
確か、あの人の実家は…
『海の近くで育ったんですけど、裏は山で川遊びなんかもしたんですよ。』
『へぇ、意外。
子供の頃からインドアかと思った。』
靴を履き替えると駅へ駆ける。
ムカつく
駆け込んだ駅舎に丁度良く入ってきた電車に乗り、スマホでチケットを予約する。
便利な時代で良かった
ガタン、ガタン…タタン…
せんせ…
変わらず腹が立つ程青い空は、あの人の上でも変わらず青いだろうか。
近くで遠い距離に古志は目を閉じる。
今の自分を動かしているのは腹立たしさ。
先生へのじゃない。
自分への。
無論、これから向かう島にあの人がいるなんて確証はない。
ただの自己満足だ。
解ってる。
でも、それでも、構わない。
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