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第40話
カシャンと音のした方を見たくても目を開けられない。
開けたら心臓が爆発してしまう。
「んんッ、ん!?」
けれどウエストから侵入してきた手に目を見開いてしまった。
ギラギラした目がすぐ目の前にある。
目、開け…!?
流れ込んできたどちらのともわからない唾液を思わず飲み込み噎せてしまった。
「ケホッ、ゴホッゴホッゴホッ」
「ごめん、とまんない。
後で殴って…、」
靴も脱がないまま押し倒され固い床に手を押し付けられ首にペッティングを受ける。
びくんっと跳ねる身体はセックスの快感を知っているのにまるで生娘の様に反応する。
チュ、チゥッ
「どんぐりが…、こしくっ」
胸を押すがそれより強い力で捩じ伏せられる。
掴まれた手首が痛い筈なのに嬉しいとさえ思っていた。
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