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第41話

自分の上に乗り上げた古志は身体を起こすと上着を脱ぎ捨てた。 その様子はとても高校生とは思えずとても色っぽく、なんでこの生徒は自分を選んだのだと不思議にさえ思う。 「なるべく、優しくします、」 額から顎を伝い汗が滴り落ちて、相川のシャツにじわりと染み込む。 否定も肯定も出来ない。 格好良くて、甘い顔にくらくらする。 まるでのぼせたみたいだ。 裾から這い入り腹を撫で回していた熱い手が、ズボンのボタンを外した。 心臓が痛い。 脚に絡まったズボン 脱いですらいない靴 蝉の大合唱 古志くんの息遣い 暑い 熱い アツい

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