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第71話

「ふ、……ん…っ、ンん」 「ほら、壁薄いんでしょ」 前戯で後孔を解かされながら、その異物感に耐えている相川の耳元で古志は囁く。 息を多めに吐き出し色っぽい声。 耳から全身にゾクゾクが駆け巡る。 この子は本当に高校生なのか。 相川が高校生の時はセックスなんて縁のないものだった。 いや、30を過ぎても縁はなかったのだが。 なのに、古志はこんなに性にも柔軟。 若いからだろうか。 若いとは素晴らしい。 どうにか声を押さえたい。 どうしたら良いのか考えたいのに頭が上手く回らない。 「……ぁッ」 「えっちな声、漏れてるって。 そんなにきもち?」 「……そ、…んな…」 「それとも、先生はえっちなの?」 先生と呼ばれる度にこれは倒錯した行為なんだと自覚してしまう。 生徒と身体を重ねるなんて、淫行教師と言われても仕方がない。 それなのに、身体が喜んでいる。 嬉しいと思ってしまう。 「ちが……いっ、ます」 「へぇ。 じゃあ、このちんこはなんですか?」 「あ゙ッ」 キツく握られたソレ。 思わず声を漏らしてしまった。 「興奮してんだろ」 子供じゃない。 1人の男の声に身体の奥がジンジンと痺れる。 この感覚はなんだ。 知らない。 なにか分からない。 戸惑う相川に、ふと男の色を滲ませた古志は楽しそうに鼓膜に声を吹き掛ける。 「やらしい声聞かれたくなかったら我慢ですよ」 何度も頷き震える手で口を覆う。 これ位しか出来る事はない。 だったら、それに従うの方がマシだ。 キラキラと輝く髪が耳を擽る。 なんでこの子はこんなに… 「お利口ですね。 続きしますよ」

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