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第72話
後孔に入れたままの指を拡げられ流石に慌てて腕を掴んだ。
上手く言葉が出てこないので頭を振って意思を伝えようとする。
そんな事をされて漏らしたらと思うとこわい。
それが例え水でもだ。
いや、水に色があったらまずい。
水の方が嫌かもしれない。
「…しかたねぇなぁ。
こんなもんで大丈夫か」
1人言ちた古志は自分のモノを取り出しローションを垂らした。
若いソレは既に天井を向き興奮を表している。
すぐに視線を逸らした相川は、そちらにどんぐりがいる事に気が付きまた逸らした。
「光輝さん、もう良いですか」
「ぁ……」
パチンッとスキンを装着してギラギラした目で見詰めてくる生徒に対して大人として言わなければいけない事がある筈なのに、そんな事どうでも良いやと思ってしまう。
大人か子供かなんて、ただの生きた年数でしかないと思わせられる。
後孔に宛がわれる若いソレのアツさに観念した相川は僅かに頭を上下させた。
「………は…い、」
ここまで準備をして後日やり直すのが嫌だからではない。
古志を欲してだ。
古志の愛が欲しい。
なんて我が儘だ。
「入りますよ。
声だけ我慢してください」
「…ん゙、……っ…」
排泄器に侵入してくる若い雄に息を詰めてしまい、締め付けられた古志も眉間に眉を寄せた。
そもそも圧力の掛かっている器官なのに更に締められたら痛いのは分かる。
分かるが、本来的ソコは受け入れる器官ではない。
どうしても力が入ってしまう。
「きっつ…。
光輝さん、も少し力抜いてください…良い子だから」
「わ……か、なっ、ぃ゛」
異物感が凄い。
口から突き抜けそうな錯覚を起こす。
内臓の位置も動くのか苦しい。
「ちんこ触りますよ。
こっち、意識して」
「あっ、ぁ…ぅん…ぁ……」
ニチニチと先走りが掻き混ぜられる音に頭がどうにかなりそうだ。
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