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『おーおー聞こえてんなぁ。 今日もキャーキャーうっせぇぞ!』 『『『『キャァーーーー!!!!』』』』 『『『『ウォオーーーー!!!!』』』』 「…………ん??」 「あぁー、始まったぁ……」 目の前の光景に〝?〟が止まらない俺の横で、はぁぁっとイロハがため息を吐いた。 「ぇ、え?」 な、何だこれ、は……… あの完璧なまでに洗練された雰囲気は何処へ行ったのか。 壇上にいるのは、さっきとは打って変わって別人のようにマイクを握り荒々しく叫ぶ、〝龍ヶ崎レイヤ〟。 (今までのは…なに……?) あの立ち振る舞いは、あの絶対的存在感は。 俺を、これならハルを任せられると思わせた、あの姿は。 一体……… 『おぃ!新入生!!』 ビクリッ、と肩が震える。 『俺が祝ってやってんだ、有り難く思えよ』 ニヤリと微笑む〝会長様〟。 それに火がついたように、一層騒ぎ出す周りの生徒たち。 …………これは (さ、) さ 「詐欺だ…………」 「ハル…あはは、確かにこれは詐欺、かも……」 俺は、今まで生きてきた中で1番の詐欺を見た。

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