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「おっけー!じゃぁ頼むね!」と、イロハがテーブルにあるタブレットを押した。 「ぇ、それで頼むの?」 「そうそう。おれも初めて来た時はビックリしたよっ、便利だよね〜!!」 (いや便利というより、最早学校の範疇を超えてる気が……) ピッピピッ 「よし、これでおっけー!後はウェイトレスさんが運んでくるのを待つだけだよ!」 んふふ〜楽しみだねっハル! 隣に座るイロハは、とても楽しそう。 (さっきまでのイロハとは大違い、本当良かった) 前に座ってるカズマも、そんなイロハを優しい目で見ている。 (クスッ、やっぱりカズマもさっきのイロハの不安に気づきてたんだ。 2人とも、本当に仲良しだなぁ……) そうして「お待たせいたしました」と運ばれて来た料理は、すっごくすっごく美味しくて。 「美味しい……!!」 (すっごい美味しい…やばいっ!) ヒソヒソ… 「ハルがキラキラしてる、どうしようすごいキラキラしてる可愛いよカズマっ……!」 「た、確かにキラキラしてるな……」 「僕っ、こんなに美味しい料理食べたの初めて!!」 家で食べる料理にはあまりいい思い出が無くて、味をあんまり感じなかった。 だからだろうか? 目の前にある写真通りの料理が、どうしようもないくらい美味しい。 (どうしよう、手止まんない!) これは、ハルと入れ替わる前にメニュー全制覇しときたい………!! 「イロハっ、カズマっ!」 「は、はいっ!」「どうした…?」 「明日も来よっ!?」 「「ーーっ」」 少し興奮気味に首を傾げて言うと、2人はピシリと固まってしまった。 「………? 2人とも?」 「ハ、ハルっ、あんまりそれやっちゃダメ」 「今のは、キた……」 「えっ?」 ザワザワ……! 『ちょっ、今の小鳥遊様見た…!?』 『可愛すぎ…やっば………』 『俺、今ので勃ったわ…』 『分かる、俺も』 『ぼ、僕でも勃っちゃったょぉぉ…』 (ん?何か周りもうるさくなってきた……) 俺、そんな変なこと言ったっけ。 コソコソ…… 『やっぱりお体が優れなかったから、あまり美味しいもの召し上がってこられなかったのかな…』 『いっぱい食べていただきたいねぇ』 ………んん? 1番近くの席から、そんな話し声が聞こえる。 (はっ!俺今凄い勢いで食べてなかったか…!?) そうか、だからみんな…もしかしてハルが今までひもじい生活をしてたんじゃないかって言ってるのか!? しまっ…ハルのイメージが……… (あぁぁどうしよう…これはまずい……!) つい夢中になり過ぎて、自分の事を忘れてしまっていて。 グルグル、グルグルと挽回策を探して試行錯誤しているうちに それは、突然聞こえてきた。 『『『キャーーーー!!!』』』

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