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sideアキ: まさかの事態 1
勉強会を放課後毎日続けて、体育の時間は決算書作りに励んで
だんだんと、期末テストと決算締め切り日が近づいて来た
そんな日の帰りがけ。
「ねぇっ、今日はおれたちの部屋で勉強しない?」
「ん、いいよーそうしよっ」
「イロハがお菓子を準備してるんだ。俺も実家からお茶が送られてきてて、良かったら合間にみんなで飲もう」
「矢野元のお茶!? わ、楽しみだなぁ……!」
(ふふふ、今日も楽しくなりそう)
キャー!!!!
「…………ん?」
遠くから叫び声が聞こえる。
何か、その声がだんだんとこっちに近づいて来てるような…?
(あれ、デジャヴ……?)
何か、前にもこんな事あった気が……
ガラッ
「小鳥遊……いるか」
「っ、会長!?」
(え、何で1年の教室に!?)
あいつがこんな所に足を運んで来るなんて、珍しすぎる。
「今から時間あるな。ちょっと着いて来い」
「ぇ、は、はいっ」
(何か、急ぎの用事っぽいな……)
「ごめんみんなっ。僕、今日の勉強会参加できそうにないや」
「ぜ、全然いいよっ、大丈夫!」
「ハル、一体何があったんだ……?」
「わ、わからないけど…でも何か急いでるみたいだから僕も行くねっ」
「う、うんっ! ハル行ってらっしゃい!」
「程々にな、ハル」
「………気をつけろよ」
「頑張ってください、ハル様っ」
「ありがとうっ!」
みんなに声をかけられながら、パタパタと廊下で待ってる会長の元へ向かった。
「すいません、お待たせしましたっ」
「……ん。行くぞ」
スタスタと、そのまま何処かへ歩き始める。
(あれ…何か、機嫌悪い……?)
「か、会長…一体どうされたんですか……?」
「チッ、るせぇな…いいから黙って着いて来い」
あ、これは……
何も聞かずに大人しく着いて行ったほうが懸命っぽい。
(しっかし、歩くの早いんだよこの野郎っ!)
イライラしてるのか、いつもより遥かに歩くスピードが早くて。
ハルの小走りのスピードで、一生懸命その背中を追った。
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