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【文化祭編】side???: ?
【文化祭編】
「ーー小鳥遊、様……」
カーテンの締め切られた、暗い 暗い部屋。
そこにポツリと、小さな声が響く。
「小鳥遊様、小鳥遊様……」
ゆっくりゆっくり紡がれる、同じ言葉。
やがてそれは
「小鳥遊様小鳥遊様小鳥遊様小鳥遊様小鳥遊様」
急かされるように、段々と早くなっていって
「嗚呼…小鳥遊、様……っ」
うっとりと、熱を含んだ吐息と共に漏れ出した。
「やっと、準備が整いました……小鳥遊様ぁ………っ」
ーーもうすぐ、迎えにまいりますからね。
「だから」
待っていてください。
ーーーー小鳥遊 ハル様。
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