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3※
言われた通りに口を大きく動かしたり先を吸ったり、咥えきれない部分は両手で触ったりしながら必死になる。
(美味しくは…ない、なぁ……っ)
決して美味しいとは言えない味。
それでも、これがレイヤの味なのかと思えばそれさえも愛おしい。
「っ、はぁ…ハル」
何かに耐えるような声が聞こえて、視線だけ上げてみる。
「っ、」
そこには、眉間にシワを寄せて俺を見つめるレイヤがいた。
(や、ば……っ)
その姿が何ともかっこよくて
こう…フェロモンが出てるというか、煽情的すぎて
見てるこっちもまた体がドクリと熱くなってくる。
(レイヤ……)
もっと気持ちよくしたくて、思わず先端をチュルッ!と強く吸った。
「っ! は……くそっ」
「ん、プハッ! へ……?」
ドサッ!
「ぇ、ちょっ、レイーー んぅ」
いきなり後ろに倒されたと思ったら、激しく唇を塞がれる。
「ん、んぅぅ…ふ、ぁ、ぁむっ、ん、ーーひぁあ!?」
「へぇ。俺の咥えながらこんなにしてたのか?」
(ぅそ…俺、また勃っちゃってる……!?)
グリッ
「んあぁっ!」
「はっ、ハル……」
さっきまで咥えてたモノで、俺のモノをグリグリ刺激される。
そのまま、ベッドの引き出しからいつの間にか取り出していたローションをトロトロとかけられ、グチュリと大きな手で一緒に握られた。
「あ、ぁ待っ…、これ、へん……っ」
レイヤの熱いモノと一緒にレイヤの手で握られて、ヌルヌルする初めての感覚に思わず不安になり目の前の顔を見る
「フッ、大丈夫だ。直ぐに良くなる」
グチュ、グチュリ…とその手が動き始めた。
「ふぁぁっ!ぁ、ぁあぁ」
(なに、これぇ……っ)
今まで味わったことの無い強い快感に、身体がビクッ!と大きく震える。
「はぁっ、っ、ハル……」
「ぁあっ、ぁ、レ、ヤぁ…!」
「っ、その顔、反則……っ」
「ひぁぁっん!」
グリッと先端を刺激され、背中が仰け反る。
(も…だめぇ……っ)
まだちょっとしか触られてないのに、もうイきそうで。
「ぁ、あぁ、レイっ!」
「あぁ、俺もだハル…っ」
グチュグチュという恥ずかしい音が、更に大きくなった。
「ふあぁぁっ!ぁ、ぁあぁっ、も、でちゃっ」
「っ、ハル、ハル……っ!」
「ぁ、レ、ヤっ、レイ、ヤ、レイヤぁっ!」
「「~~~~っ!!」」
ドクンッ!と一緒に震えた。
それからは、もう訳もわからないくらいドロドロにされて
何回も何回もイかされて、一緒にイって
最後までしなくても、やり方はこんなにあるのかと言うくらいに…貪られた。
ただただ、本当に熱くて 嬉しくて。
「っ、ね…レイヤ……」
「? 何だ?」
「キス…しながら、イ、きた……っ」
「フッ、いいぜ。ほら」
「んっーー」
ニヤリと笑うレイヤは、最高にかっこよくて。
「んっ、ふぁぁ!ぁ、ぁふっ…ん、んぅぅ……!」
震える俺を、触りながらも片手できつく抱きしめてくれて。
初めてということを考慮してか、恐怖心を与えないように優しく 優しく、俺を扱ってくれて。
「んぅ、ん、んっ、んん!ん、んぁぁ!」
「っ、はぁ…っ」
「「んっ、~~~~っ!!」」
ビクンッ!と一緒に身体が跳ねて、トロリとした温かいものがレイヤのと一緒に漏れ出た感覚がした。
それに、どうしようもなく身体が震えて。
(あぁ、俺…いま……っ)
ーー多分、世界で一番……幸せだ。
柔らかくて、ただただ暖かい。
「クスッ、頑張ったな」
よしよしと労わるように頭を撫でてくれた。
もっと一緒にこの時間を過ごしたいのに、体はもう限界のようで。
「レ…ヤ……」
「ん、ここにいるから。安心しろ」
「………ずっと…い、しょに……いて、くれる…?」
「あぁ、ずっと一緒だ。もう離さねぇよ」
ぎゅうっと汗ばんだ身体が抱きしめてくれる。
「~~っ、ぅん……」
(あぁ…しあわせだ……)
幸せすぎて、暖かくて涙が溢れてきて
優しく微笑みながら見つめてくれるレイヤに安心しながら
抗うことなく、眠りの底に落ちていったーー
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