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【反撃編】sideタイラ: 反撃の狼煙(のろし)を上げろ
【反撃編】
「よぉ、準備はできたか?」「おはようございます、皆さん」
「おはようございますっ、梅谷先生、櫻さん」
「おはよー!!」
「おはようございます」
「おはようございます!先生!」
「お早うございます」
「ん。揃ってんな……
って、龍ヶ崎はどうした?」
「レイヤならもう朝早くに出発しましたよっ。
後で合流です」
「そうなのか、分かった」
「あの、佐古くんは………?」
「佐古くんはね、さっき丁度電話をくれたんだよ!!」
「〝後で自分であいつの屋敷に行くから、先行ってろ〟とのことです」
「そうだったんですか!良かった……教えてくれてありがとうございます、丸雛くん、矢野元くん」
「ふふふっ、やっぱり櫻さんは佐古くんのお母さんみたい!手のかかる息子だ~!」
「クスクスッ、そうかもしれませんね」
「じゃあ取り敢えず始めはこのメンバーってわけだな。
ーーおし。小鳥遊・丸雛・矢野元・月森。車は準備してあるから、各自乗り込め」
「「「はい」」」
「っ、あの……」
「タイラ。これまでたくさん手伝ってくれて、本当にありがとうっ」
「後はおれたちにまかせて!絶対アキを連れ戻してくるからね!」
「行ってくる」
「行ってまいりますね、タイラ。私が留守中、親衛隊のことよろしく頼みます」
「ーーっ、はい!
みなさん、お気をつけて…っ!!」
「「「おう!」」」
朝、早く。
ようやっと太陽が昇ってきたくらいの…そんな冷え込む冬の早朝。
6つの影が、白い息を力強く吐きながら車へと乗り込んだ。
そのまま、荒々しいエンジン音と共に真っ直ぐ学園を出て行く。
(っ、どうか……どうかご無事で………!)
みんなが乗り込んだ車が見えなくなるまで、ずっとずっと…ただひたすらに両手をぎゅぅっと握りしめながら、祈るようにして見送った。
準備は、整った。
ーーーーさぁ、反撃の狼煙 を上げよう。
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