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「ひゃ、ぁ…ぁ、っ」
さっきからまだ乳首しか触られてないのに、気持ちよすぎて声が止まらない。
好きな人とすると、こんなになっちゃうのか……
凄い。自分の体じゃないみたい。
「はぁ…カズマ…」
「クスッ、顔とろけてるぞ」
「うぅ、だってぇ……」
初めてでもこんなに感じれるものなんだ。
普通は、もっと違和感だらけなんじゃないのかな?
それだけ長い間、ずっとカズマに抱かれたかったってこと?
だから今、違和感よりも嬉しさの方が勝って気持ちいのだろうか。
それって……
「カズマ、カズ、マっ」
「イロハ」
ーー凄い、幸せなことじゃん。
「っぁあ」
下がったカズマの顔が、触られて赤くなった乳首にチュッと口付けた。
そのままコロコロ舌で転がし始める。
「ぁ、ぁ、それきもちっ、はぁ…っんん」
適度に強く吸われながら、もう片方は手でクニクニ弄られて。
(ゃば、待って)
両方から気持ちいが襲ってきて、体がビクビク震える。
声もどんどん大きくなって、まるで自分の声じゃないみたい。
「ぁ、ぁあぁ、っん、カズ、カズマっ」
思わず胸にある顔を抱きしめると、クスクス笑うのがわかった。
「感じすぎ。そんなに気持ちいのか?」
「ん、きもちぃ…」
「そうか、良かった。声も我慢しなくていいから」
「ぅん。カズマ…好きぃ……っぁあ!」
もう、思考回路はトロトロで。
まだ胸にしか触られてないのに、身体中に溜まってくる熱がどんどん1箇所に集まるのが分かる。
(はぁ…あ、つい……っ)
溜まる熱で息があがる。
出したくて出したくて体が震える。
気持ちよくて気持ちよくて…堪らなくてーー
「ぁ、カズマ、したも…下もさわって……っ」
「下? ……あぁ、凄い先走りだな」
「ーーっ、」
自分でも分かってる。
見えてないけど、我慢しきれなくて少し溢れてる感触がする。
「はぁ…ぁ、カズマ……っ」
(触って…触って早く……)
カズマの長い指に、触られたい。
下からツゥーってされたい。
それからグリグリって抑えられて、掌で包まれて上下に扱かれて…
「はぁ…はぁ…っ、は」
想像だけでビクッと体が震える。
これからくる快感を早く感じたくて、期待で胸がドキドキして。
視界の隅で、長い指がゆっくり動くのがわかった。
(ぁ、くる……っ)
もう 限界でーー
「ぁ…は、カズ、マ……カズ、
ーーひ、ぁあぁぁっ」
綺麗な指先がほんの少し触れただけの、その感覚で。
「ぇ、イロ、ハ……?」
我慢していた熱が、一気に飛び出した。
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