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その8: 双子の誕生日の話 1
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◯リクエスト
アキにハルとお揃いのプレゼントが届く話を。
アキがみんなに甘やかされる話を。
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【side アキ】
「おはよハル」
「おはよアキ」
「「お誕生日、おめでとう!!」」
11月11日 日曜日
ーー今日は、俺たちの誕生日です。
「わぁ…まさかこんな形で誕生日迎えれるなんて去年は思ってなかったね!」
「本当それ……びっくりだな」
去年は別々の部屋で誕生日を迎えて、ご飯食べきった後にひっそり2人でお祝いした。
電気を消した部屋で、窓から漏れる月明かりを頼りに貰ったハルの誕生日プレゼントを半分こして、隠れるように身を寄せ合って笑って……
(それが、こんなになるなんて)
人生何が起こるかわかんないな……ってか、この一年でいろんなことが起きすぎた。
「よし!じゃあ話してた通りお買い物行こっか!」
「そうだな!」
今日は誕生日だから、一緒にたくさん料理を作ってお祝いしようと計画してた。
「好きなものつくっていいんだよね、あぁー楽しみだなぁ何作ろっか!」
「ケーキは欠かせないよな!後シチュー!それと、後はどうしようか…」
「んー……スーパー行って食材見ながら考えるのもいいよね」
「よし、そうしよう!!
じゃぁ早速出かけてーー」
コンコンッ
「「??」」
『ハル様っ!アキ様っ!』
この声は……
「タイラ?」 「タイラだね」
どうしたんだろう…何か用事?何も聞いてないけどな……
取り敢えず「はーい!」とドアを開けると、頭ひとつ小さい体がそわそわしていた。
「お2人ともこんにちはっ!」
「こ、こんにちは?」「どうしたタイラ?」
「えへへ、少し御用が…これからお出かけですか?」
「そうなんだよね、ちょっとスーパーに行こうとしてたんだ、けど……」
チラリとハルと目が合う。
(どうする?)
(まぁ俺たちのは別に急ぎじゃないし、タイラも用あるって言ってるしそっち優先するか)
(おっけい)
「タイラの用事から先に聞きたいな」
「なんかあった?」
「ぁ、ありがとうございますっ!ちょっと着いてきて欲しい処がありまして……」
「「………??」」
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