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ナカイキ 1

※本編終了後の時間線です。 【side アキ】 ピッ ガチャ 「お邪魔しまーす……」 金曜日 今日はレイヤは生徒会が忙しくて「先に部屋帰ってろ」とカードをくれた。 最近忙しそうだよな…やっぱ先輩たちも抜けるし、引き継ぎとか色々あるんだろうな。 ハルも今日は残ってるから、レイヤがそのまま部屋に送ってくれるらしい。 「んーどうしよっかな」 ハルには来る前に夕食作り置きしといた。 レイヤの分も…と思ったけどまだ作り始めるのは早いか? ってか何時に帰ってくるかもわからないからなぁ。 手の込んだもの作るって気分でもないし…… (暇だ) ふらふらーっと足が向かったのは寝室の大きなベッド。 ボフンッとダイブして布団に潜り込んだ。 最早恒例になった週末の泊まり。 初めは恥ずかしいと思ってたけど、今じゃ全然…寧ろ楽しみになってしまってる程。 置いてくれた自分用の枕に顔を埋め、目を閉じる。 本当…もうレイヤがいない日常が考えらんないや。 毎日話をして、俺のことをいつもいつも考えてくれてる。ハルやイロハたちもそうだけど…でもやっぱり、レイヤは俺の特別で…… 『アキ』 ビクッ 「っ、」 不意にレイヤの声が聴こえて、パッと目を開けた。 (は、気のせい気のせい……) 大体まだドア開く音も聞こえてないんだし、帰ってくるはずない。 きっとここがベッドだからだ。なんかどの場所よりも近くにいる感じするし…うんうんそう! (ベッド………) そういえば、週末の泊まりには身体を繋げることも恒例になってきた。 初めは全然慣れなくて戸惑ってたけど…少しづつ慣れてきて、今は違和感より気持ちいの方が勝ってる。 最近は、セックスが終わっても意識ある時もあるし…… なんか、自分の身体が作り変えられてる感覚? めちゃくちゃ変な感じだけど…でも、不思議とレイヤに作り変えられるならいいかなと思う自分がいる。 っというより、寧ろーー (〝嬉しい〟とか…思ってたり……) 嬉しい、純粋に。 だって好きな人の好みになってきてる証拠だから。 (レイヤ……) 毎週毎週、いつも抱いてくれる。 始まりはゆっくりで、進むにつれだんだん激しくなって。 最後は奥に出される。 それが熱くて気持ちくて……本当に幸せで。 『っ、アキ……っ』 余裕が無さそうな声で俺を呼んで、ギュっと抱きしめてくれてーー 「んっ」 (は……?) 体勢を変えようと足を動かして、ビクリと身体が震えた。 (え、ちょ、待って) パッと原因の場所へ手を持っていくと、緩く勃ち上がっている俺のモノ。 「…………は?」 え、俺 なんで勃っちゃってんの……?

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