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雨の日イチャイチャ編 7 雨、飴、降れ、触れ

「おいおい、今度は何を始めたんだ? そう思ったよ」 「ぁ、あっ……久瀬さんっ」  今、イったとこなのに。ずっと欲しかった久瀬さんのに貫かれて、嬉しすぎてイったとこなのに。 「愛猫がなんかまた一人でグルグル考えてんなぁって」 「あぁぁっ! 深、いっ、の、また、イっちゃう」 「可愛かったよ」 「ぁっ、んっ」  急になんでか甘えるのを我慢し始めた。唇をきゅっと結んで、撫でて欲しそうな顔しながら飼い主のことを目で追いかけるくせに、近くには来ない。その堪える姿が愛しくて、しばらくそのまま眺めてたって。 「ぁ、あっぁっ……久瀬さんっ」  けどなぁ、クロ、そろそろ限界だ――そう囁いて、久瀬さんが俺の奥のとこを突き上げた。その一突きでイかされて、身体の力が抜けてうつ伏せ寝るような格好に。  覆い被さるように俺の上に乗っかる久瀬さんと、そのうつ伏せのままセックスしてる。 「なぁ、クロ」 「?」 「待て、上手にできただろ?」 「ひゃっ」  耳元で囁いた久瀬さんがうなじに噛み付いて、びっくりした。 「あっ」 「待て、のご褒美……くれるんだろ?」  びっくりはしたけれど、少し痛かったけれど、ゾクゾクした。久瀬さんのものって感じがして、こういうの、すごく好きだ。 「あっ、ぁっ」  圧し掛かられて、重くて息が苦しいくらいなのも、好き。 「クロ」 「……飽き、ない? 俺と、セックス、明日も、その次も、来週も、もっとずっと、して欲しいんだ」 「……」  愛されてる、とは思うんだ。大事にされてるのも、わかってる。でも、俺、欲張りな猫だからさ。我儘な黒猫だから。愛されて、大事にされてるだけでも嬉しいのに、もっとって思う。 「今みたいに、俺のこと、可愛がって欲しい」  久瀬さんがじっと俺を見てる。俺はうつ伏せだから、視界の端で、ちらりと覗くと、久瀬さんの視線をすごく感じた。 「ったく、あれ、本当なんだな。猫かわいがりっつうの」 「?」 「何しても可愛いよ。お前は。ホント、抱き潰したいくらいに……」  すごく、感じる。視線で、言葉で、俺の中にいる熱で、自分がこの人の愛猫なんだって。ただの黒猫じゃなくて、愛猫だと感じる。 「して欲しい……よ?」 「……クロ」 「抱き潰されるの」 「お前、なぁっ」 「あっ、あぁぁっ!」  深く、深く、強く、久瀬さんのペニスが俺の奥に来る。 「ぁあぁ……ン、ぁっ」  そして、ずるずると抜けかけたところで、また深く、強く、奥まで一気に埋め込まれて、甘い声で鳴いた。きゃんって、鳴いて、孔の口のところを締め付けるんだ。ここにいてって。  久瀬さんは俺の主だから、分かってるって笑った。笑って、逃げられないように上から圧し掛かったまま、すごく強く、俺のことを刺し貫いた。 「ホント、ちっちぇケツ」 「ぁ、あっ」  腰を掴まれて、脚を脚で抑えられながら、激しくされてる。 「ここにめいっぱい俺の挿れて、めちゃくちゃ抱きたい」 「あぁぁっ、ぁっン、そこ、また、イっ」 「こっちは愛猫の昼間の仕事で体調崩したらって我慢してやってんのに」 「んあああっ、ぁ、ぁっ……あン」  やらしい濡れた音も俺の甘ったるい鳴き声も。 「わがまま」  耳元で、低い意地悪な声でそう言われて、耳朶を噛まれた。噛まれながら、浅いとこから前立腺をカリの太いところで何度も擦られて、たまらない。また、出ちゃうって堪えるために背中を丸めた。だって、今、シーツに俺のくっつけてる。ペニス、くっつけて、ぎゅうぎゅう上から押し潰されるように抱かれてるから、イったら、シーツをどろどろにしちゃう。  ぐちゃぐちゃにしちゃうから。 「クロ、いくらでも可愛がってやる」 「あ、あぁっ、あっダメ、久瀬さんっ」 「あ?」 「シーツ、汚しちゃう」 「……」  今日、雨降ってるでしょ? 洗濯物乾かないよ。 「シーツ、洗っても干すの、困る」 「へぇ」 「あっ、待っ」 「余裕だな」 「久瀬さんっ」  深くに、来るのは。 「ぁ、ンっ……そこ、ぁっ」  頭の芯がドロドロになる。 「ぁ、やぁぁっぁ、ぁ、あっ、あっ」 「こっちはお前を抱きたくて」 「あっ、あっ」 「抱きたくて、けど、なんか考えてるっぽいから待っててやったのに」 「ぁっ」  ドロドロになって、蕩けて、おかしくなりそう。 「あ、これ、違っ、何、ぁっ」 「シーツ、汚したくないんだろ?」  激しく深く強く、乱暴なくらいに奥を何度も突かれて、抉じ開けられて、溶けちゃうよ。 「あ、久瀬さんっ、久瀬さんっ」 「あぁ、中に、いるだろ? ……クロ」  身体の中をすごく奥まで暴かれながら、切なげに名前を呼ばれたら、我慢なんてできない。大暴れしてる心臓のとこにある胸の粒を、乳首をきゅっと指に摘まれたら、もう無理だよ。 「あ、ああっ、ぁ、あああ、あ、あああっ…………っ!」  きゅぅんって、腹の底のところが切なくなるんだ。焦がれて、恋しくて、久瀬さんに中がしゃぶりつきながら、ふわりと飛んだみたいに軽くなった。 「ぁ、あっ、あっ…………ぁ」 「クロ」 「あっぁ……久瀬、さん」  あぁって返事をされて、中がきゅぅんって甘えた。 「んんんっ」  ズルりと抜けて、とろりと中から久瀬さんの精液が零れてしまう。 「ぁ、やっ……何? これ」  けれど、濡れたのは久瀬さんのを注がれた内側だけ。 「ぁっ……嘘、久瀬さん、俺、出してない」  そっと手を自分の腹の下に入れて、ペニスに触れた、出してないのを確かめて、そのまま下から、一人でする時みたいに、孔を撫でる。零して濡れてる孔を。 「ここ、だけで、イったんだ……」 「あぁ」  身震いするほど気持ちよかった。久瀬さんと繋がった場所だけでイけたのが、たまらなく嬉しくて、指で孔をいじってた。だって、繋がったところで、久瀬さんの指につままれた乳首で、一番高いとこに飛んでく感じがした。どっちも久瀬さんに教わった快楽の場所だから。久瀬さんに抱かれる身体になってるって実感できたのが嬉しかったんだ。  嬉しくて、ちょっと笑ってしまう。ニコニコしてたら変なのに、孔のとこを何度も撫でて。 「けど、悪いな」  撫でてはたくさん注がれて飲み込みきれずに零した分を指に絡めて。 「久瀬さん?」 「シーツはやっぱ洗うことになる」 「ぇ?」  肩を掴まれて、そのまま上を向かされる。久瀬さんがすごくセクシーに顔をしかめたのに見惚れてた。 「クロ……」  大きな掌に膝を掴まれ、大胆に開かれた脚の間、久瀬さんの注いでくれた液でびしょ濡れになった孔に突き立てられた。硬くて熱いのが、一気に抉じ開けて入ってくる。 「あぁぁぁぁっ!」 「っ」 「待って、久瀬さん、今、俺」  すごく、中が敏感になってるのがわかる。だって、久瀬さんの硬いのを咥え込んで、その形に内側が。 「無理。中出ししたのを嬉しそうに笑ううちの猫が悪い」 「!」  齧り付くようにキスされながら、ぎゅうぎゅうにしがみ付く孔の中を叱るように抉られる。奥深くまで、こんなにズブズブに久瀬さんでいっぱいに埋められて。 「あ、ぁっ」  濡れた音を響かせなら、甘い声で鳴きながら。 「あ、久瀬さん、出ちゃうって、ぁ、あっ、あっ」 「クロ」 「ぁ、あぁぁっ」  大好きな手に一滴も白を零さずにいたペニスを握られる。 「あ、ダメ、久瀬さんっ、また、来るっ」 「あぁ、俺も、すげぇ、お前がしゃぶりつくから」 「ンぁっ、あっ」 「どうやったら飽きるのか、こっちが聞きてぇよ」  さっき中イキする時、スイッチみたいだった乳首を齧られて。 「あ、ンっ、あ、あぁぁっ」 「クロ」  長い指、関節のとこが少しごつくて太くなるこの指に頭を撫でられながら、パンパンって打ち鳴らされて最奥で久瀬さんが、イった。 「あ、ぁ、あ、あああああああっ」  熱くて、また濡れて、ドロドロで、ぐちゃぐちゃになりながら。 「あ、久瀬、さんっ……」 「っ」 「好き、ン……もっと……」  外、まだ雨だ。土砂降りだ。これなら、部屋に響くセックスの音が、愛猫の甘く鳴く声が、雨音で掻き消える。だから、久瀬さん、お願い、抱き潰して。俺はそうおねだりを繰り返して、脚を尻尾みたいに愛しい主の腰に巻きつけた。  

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