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猫に媚薬編 3 発情猫

 恥ずかしい、はずなのに。 「ン……んむ……ン、ん」  そう思う隙間もないくらい、夢中になって久瀬さんのにしゃぶりついてる。 「ンん」 「クロ」 「ン、ん」  ソファの上に寝転がっている久瀬さんの上に、逆向きで覆い被さって、口いっぱいに久瀬さんのを頬張って。 「んんんっ」  久瀬さんにしゃぶってもらいながら、指で、孔を……。 「ン、ん」  ゾクゾクしてたまらない。口の中を久瀬さんのペニスで擦ると震えるほど気持ち良かった。舌を巻きつかせて、頬の内側で擦って、喉奥の狭いところまで久瀬さんので口をいっぱいにしながら、指が中を行き来する度、頭の芯が蕩けていく。  腹の奥のところがジンジンと熱に熟れていく感じ。  もう。 「久瀬さん……お願い」  もう、この人の、この太いので。 「これ、欲しい」  奥までいっぱいに刺し貫かれることしか。 「お願い」  考えられない。 「もう、挿れて」  だから恥ずかしいなんて思う隙間もなく、久瀬さんの指で慣らして柔らかくしてもらったそこを両手で尻を鷲掴みにしながら広げた。ヒクヒクと口を震わせる孔を優しい主人の目の前で広げてみせて、ペニスが欲しいって、尻を振った。  この、熱くて硬いのを、って竿の部分にキスを何度もしながら。  これをお腹に欲しいって、懇願した。 「あっ……」  ソファの上で、合皮がギシギシと音を立てた。  体勢を入れ替えて、寝転がるこの人の腰に跨ると、そのまま、唾液でびしょ濡れになっている久瀬さんのを自分のそこに宛てがって。 「あぁっ」  そのままズブズブと飲み込んでいく。 「はぁっ」  手を添えて、奥深くまで自分でペニスを咥えていく。 「あぁぁぁっ」  身体の奥が押し広げられる圧迫感と、大好きな主人を腹のところで感じられる快感に、達してる。達して、吐き出したそれが久瀬さんのお腹に飛び散った。 「っ、すごいな、クロ」 「あ、あ、ぁ」  気持ちい。 「お前の中、きゅんきゅんしてる」 「あぁぁ」  達してもまだ欲しくて、自分から腰を揺らした。 「ンンっ」  夢中になって腰を振っていると、久瀬さんの骨張った長い指が乳首を摘んでくれた。 「あぁぁっ」 「勃ってる」  乳首を摘まれて、気持ち良さに仰反りながら、天井に向けて熱い溜め息を吐いた。 「あっ」  伸びやかに背中を反らせると、硬くなった乳首を長い指が摘んで、抓ってくれた。指で弾くように何度もそこを刺激されるのがたまらなくて、今度は身体を丸めながら。 「あぁあぁぁ」  またイった。  壊れたみたいに、射精が止まらない。口の中がグジュグジュに濡れて。 「ン……ンむ」  久瀬さんの指にしゃぶりつきながら、自分でも腰を振りたくって。 「ン……あ、あぁぁぁっ!」  その唾液塗れになった指にまた乳首を抓られて、甘ったるい声が零れ落ちて、また達してる。小刻みに、何度も何度も。 「甘イキしっぱなしだな」 「はぁっ」 「クロ」  ギシリとまたソファが音を立てて、久瀬さんが起き上がるとさっきから壊れたみたいにイッたままの発情猫を抱き締めてくれた。 「ごめ……」 「謝るなって」 「ン」 「俺は」  ゾクゾクってした。  抱き締めてくれる久瀬さんに見上げられて。ピンピンに育って、いじられて濃いピンク色になった乳首を。 「あっ」  主人の舌が。 「っ」  舐めてくれるところを。 「はっ……あぁぁあっ」  見ることができて。 「んんんんっ」  しがみつきながら、乳首でイってる。足先まで力を入れて、ぎゅっと身体を丸めながら。 「あ、あ、あ、やぁっ……あ、あ、くぜ、さんっ」  優しく噛まれてはまたイッて。 「あぁあっ!」  その濡れた舌に転がすようにいたぶられながら、もう片方を指で抓っていじめられて、またイク。 「あ、ンっ、ごめ、なさい。俺、ずっと」 「クロ」  ……あ。 「見せてみな」  久瀬さんの指からもっと強く甘い香りがする。 「発情したとこ」  またたびの、甘い甘い香り。 「いやらしくて、しょうのないところ」 「……あっ」  その指をしゃぶらされると、もう。 「ン……ん、あ、くぜ、しゃ……ん、ん、ンむ……ン」  夢中になって腰を振っていた。振りながら、今イッたのか、さっきイッた時のが溢れてきてるのか、わからないくらいに鈴口から白を溢し続けて。 「あぁっ……ン、むっ」 「夢中だな」 「ン、ん」  何度目なのかわからないくらいにイって。 「らって、久瀬さんの、美味しい」  指も。 「はぁっ、あ、あ、あ、奥来て、るっ」  奥まで届いてる熱いのも。 「あぁあっ、くぜ、さんっ、久瀬さんっ」  全部美味しくて、貪りたい。  しゃぶりついて、頬張って、奥まで欲しい。 「あ、あ、あ、あ」 「クロ」  耳にキスをされるとたまらなくなる。うなじにキスマークをつけてもらえると身体の芯から震えるくらいに気持ち良い。  この人のものになれるのが一番、嬉しい。 「中に出していいか?」 「ン、や……中以外、や、だっ」 「っ」  怖い顔をして、責め立ててくれるのが、一番。 「あ、あ、あ、あ、イク、イッちゃう」  一番、気持ちいい。 「あ、あ、あ」 「っ、クロ」 「あ、あぁぁぁぁぁっ!」  奥が熱で濡れていく。たくさん、中に注ぎ込んでもらえて、俺もイッてる。気持ち良くて、どうしようって思うくらいに。 「あっ……久瀬さんの、いっぱい」 「あぁ、愛猫が可愛くて」 「あっ……ン」  そのまま、まだ繋がったまま。押し倒された。 「止まらない」 「あぁ」  深くをゆっくり貫かれた。 「あ、すごいっ」 「クロ」 「んんんっ」  イって。 「くぜ、しゃ……ン、の、もっと、欲し」  腹の奥が熱で痛いくらい。 「ここに……」  足をはしたないほど押し広げられて、繋がってるところを見せつけるように腰を持ち上げられて。 「あぁぁぁ」  中に注いでもらったのがこぼれてしまいそうなほど奥を突かれて。 「あ、あ、あ」  激しくなっていく。 「あ、やぁっ久瀬さんっ」  何度も何度も貫かれて。 「あ、あ、あ、あぁっ」  ひどくやらしい音が貫かれる度に聞こえた。溢れて濡れて絡み合ってるやらしい音。 「あぁ、らめ、も、あ、あ、あっ、ダメっ、ダメ」 「クロ」 「ンンンンん」  前屈みになった久瀬さんがキスをくれた。潤んで唾液が溢れてしまいそうな口の中もいっぱいに可愛がってもらった。キスの唇が離れる瞬間、やらしい糸がとろりと伝うくらいのキスの後。 「あ、あ、あ、あ」 「っ」 「また、来るっ、ン、ンンっこれっ」  久瀬さんが俺の身体を逃さないって掴んで、責め立てて、何度も奥を、すごくすごく奥の、腹のところまで熱で貫かれた瞬間。 「あ、あぁぁぁあっ…………っ」  プシュッって、弾けた。 「あっ…………」  弾けて、目の前が真っ白になった。

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