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第3話 電車②

どさり という音と女性の悲鳴が聞こえてそちらへ視線を向けると、学ランを着た中学生くらいの男の子が倒れていることに気が付いた すぐさま席から立ち上がりそちらへ向かう 「大丈夫ですか?」 とその子の上半身を抱えて身体を起こし、顔を覗き込んで見ると真っ青になっており、精神科医の俺でも、大方貧血か低血糖でも起こしたのだろうということが分かる。 その時、 間もなく○○〜○○です お出口は左側です というアナウンスが聞こえ、俺はその子を抱え、 「私がこの子を駅員室まで運ぶので、あとは任せてください」 と言って、電車を降りた。

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