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第6話 伯父さん
ーープルルルル、プルルルル
『はい、玄兔学院高等学校です。』
「もしもし、2年B組の一ノ瀬朔久の伯父です。
甥がいつもお世話になっております。」
『あーっ、はい!一ノ瀬くんの保護者の方ですね。
今担任に代わりますので少々お待ちください。』
(保護者…?)
「はい。」
〜♪
保留の音楽が鳴り、
"保護者"という単語に疑問を持ちつつも、その音楽を聴いていると、
「いや宗一郎、伯父ってなんだよww」
と瑛が話しかけてくる。
「兄というには年齢が高すぎるかと思ってな」
「確かにそうかもしれないけどさww」
とずっと笑っている瑛に少しムッとしたが、
担任が電話に出た為、電話に集中する。
『お電話代わりました。2年B組担任の竹内と申します。』
「一ノ瀬朔久の伯父の一ノ瀬宗一郎と申します。
突然なのですが、今日朔久は体調を崩してしまった為、お休みさせていただきます。」
『あっ、はい、分かりました!』
『一ノ瀬くんからは、保護者の方は病気で会える状況にないと聞いていたのですが、こういう時にしっかりと連絡して頂ける保護者の方で安心しました。』
と言い、竹内は少し笑った。
『それでは一ノ瀬くんに、お大事にとお伝えください。』
「はい」
『それでは失礼致します。』
ツーツーツーッ
どうにかバレなかったようだ、と安心するが、
保護者が病気で会える状況にないという言葉が少し引っかかる
「宗一郎、着いたよ。どうかした??」
「いや……なんでもない。」
と言い、再び抱き抱えて車を降り、病院の職員玄関へと歩き出した。
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