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第3話

「今晩泊まるところないんだー。買ってくれたら、それでネカフェ行けるし、買ってよ」 随分、軽く言えるもんだな。 俺には未知の世界だ。 最近の若者はこんな簡単に身体を売って商売すんのか? 「泊まるとこないなら、泊めてやろうか?」 疚しい気持ちは全くなく、青少年を非行から救うような気持ちで言ってみた。 が、ソイツは目を丸くして苦笑した。 「オレ、三時間だけしか受け付けてないんだよねー」 「オレはお前を買う気はねーよ」 「なんだ、そうなの? 残念。ソッチの人な気がしたのに」 ソッチってドッチだよ。

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