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第4話
非行に走る青少年には申し訳ないが買う気もないから帰ろうとしたら、ぐうううう、といい音がした。
ああ……。俺は腹を空かせてる犬猫子どもに弱いんだよ。
「腹……減ってんのか?」
「うん、かなり」
「いまから飯作る予定だったんだけど、食うか?」
「じゃあ、オレのこと買ってくれる?」
「買わねーよ」
ソイツに背を向けて歩き出すと、ソイツは少し距離を開けて黙って俺に付いてきた。
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