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第66話

どのくらい寝たのか時間の感覚がおかしい。寝過ぎたせいで体も痛い。 千鶴が使っていた部屋には千鶴の荷物は殆どない。 何も持って来ないままうちに住み着いたから当然だけど。 コンビニで買い足した下着に、俺の服を貸して過ごしていたから千鶴が残していった物が下着だけって事実に苦笑した。 もし帰って来る事があったら千鶴の好きな服を沢山買って、千鶴専用の物をこの家に置こう。 そうすれば例え出ていってもまた帰って来やすくなる。 よく睡眠をとったことで頭がスッキリしてきた。 とりあえずヒゲを剃ろう。風呂に入って古いものを洗い流そう。 あまり腹は減ってないけど、胃の中にちゃんとした物を入れて栄養を摂ってしっかりしなければ。 いつ千鶴が帰って来てもキチンとした俺でいるために、逃げないで前を向いていかなきゃ。

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