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第124話

そんな事をしていると当然、勉強は手につかない。お陰で成績がガタ落ちして担任に呼び出しをくらった。 誰も俺に寄り付かないのに、この担任だけは気にかけてくれた。 理由を正直に話すと、両立出来る様になれとだけ言われただけだった。 しつこい説教も何もなし。変な教師だと思った。 「それが俺の初恋」 「初恋!? え、え、それでどうなったの?」 身を乗り出して興味津々といった様子で続きを急かす千鶴に、まぁまぁと落ち着かせる。 初恋の話までするつもりはなかったのに、気がついたら話してた。 多分、俺は誰かに全てを話してしまいたかったんだと思う。 誰でもいいわけじゃない。今まで誰にも話したいと思わなかった事を躊躇なく千鶴には話せる。 いつの間にか千鶴の存在が浸透したんだ。千鶴には全部曝け出してしまいたくなる。

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