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第139話

「今はそういうお仕事の人に世話になってる。さっきも借金回収してたわけ」 「借金……」 教師を辞めたあと、根津はヤバイとこに金を借りたのか。 まさか真幸と根津が繋がってるなんて思いもよらなかった。 でも、それより何より。 真幸が俺の知らないうちに家族から見離されて、俺が願った幸せから程遠い所にいる事が嫌で。 もっと早く会えていたら変わっていただろうか。 少なくともまた身体を売る真似はしなくて済んだんじゃないか。 「なぁ、お前、そんな顔すんなよ。俺は今の生活、割と気に入ってんだぜ?」 お前のつく嘘くらい、俺は見抜けるんだよ、真幸。 俺がどれだけお前と一緒にいたか、お前だって解ってるだろ。 「何にもなくなって楽になったんだ。いつ死んでももういいやって」 「真幸……」 真幸の目を見れば、それが本心だと解る。 コイツはもうとっくに限界を超えてしまったんだ。 もう、誰にも止められない。

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