長々と話し続ける俺に千鶴はたまに相槌を打ったり、不機嫌そうな顔をしたり、悲しそうにしたりと、一生懸命聞いてくれていた。 気が付けば昼を過ぎていて、話しすぎたせいか少し眠くなってしまった。 そういえば昨夜から腰を使う運動をしたからそのせいもあるんだろう。 「ちょっと疲れたから一回休んでいいか？」 勿体ぶってる訳じゃない。 過去の話をするのは想像以上に疲れるんだ。 「うん、もちろんいいよ。オレもお腹空いたからちょっとコンビニ行ってくるね」 財布と携帯を持って千鶴はそそくさと出かけていった。 俺は千鶴の部屋に行って布団に潜り込んだ。 コンビニから帰って来るのも待てないくらい疲れていたみたいで、俺は布団に入って直ぐに眠ってしまった。 ――コンビニに出掛けたまま、千鶴はそのまま帰らなかった。