9 / 44
テストなんです… 3
雪side
あわわわっ…!蛍くんが帰っちゃうぅ〜…。
僕は急いで課題を終わらせて、図書館の出口に向かった。
少しでも長く一緒にいたくて、分かる問題でも質問してたから、それがバレてしまい…。
蛍くんに置いてかれた……。早くしないと……
「わぁっ…いててっ……。すみま…、あ、蛍くんっ!」
「おっ、お前焦り過ぎ。転けたらどうすんだ、馬鹿」
急いで出たら、恐らく僕を待っていたであろう
蛍くんとぶつかってしまった。握った手がすごく冷たくなっている…。
なんでここにいるか聞いたらなんて答えるのかな…。と、悪戯心に蛍くんに聞いてみた。
「待っててくれたの?」
「は?馬鹿か。んな訳ねぇーよ」
ここにいる時点で待ってたのバレバレなのに…
素直じゃないな…。もしかして照れてる??
こんな寒い中で僕のことを待っていてくれるなんて…。蛍くん優しいなぁ…ほんとに……
「蛍くん大好き!」
あぁ、こう言うの幸せだなぁ……。
ともだちにシェアしよう!