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お疲れ様会をしよう! 3
雪side
いってて……。
蛍くんに会ってから教室に戻るまでには、階段を降りないといけない。しかし、階段を降りようとした瞬間に背後から押された。
あぁ、またか…
思ったのはそんな事だった。それから、落ちるのをスローモーションに感じた。痛みにはもう慣れてしまっていてそんなに気にならないが、三日前に出来た傷が開いて出血が酷かった。
はぁ…、せっかく治りかけてたのに……。また治るまで気をつけて生活しないといけないのか
「どうした?何かあっ…。お前も怪我してるぞ保健室行くから乗って。おんぶしてくから!」
「いや、大丈夫だよ。いつものことだから」
「…強制的にお姫様抱っこな……」
まさか、蛍くんに会うなんて……。知られたくなかったな…。まぁ、ドジっ子を演じればなんとかなるかな…。
僕がクラスからいじめられているなんて知られたくないから……。隠し通さないと……。
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