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お疲れ様会をしよう! 4
雪side
ふっと気がつくと、自分が横になっていることを知った。白い天井が見えるからだ。
あ、れ…? なんで……?
階段から落ちて頭を少し打ったのと、睡眠不足がたたり、記憶が少しだけ混乱していた。辺りを見渡せば、保健室のベッドだと気づいた。
横を向くと、蛍くんが眠っていてそれを見て何があったのかを思い出した。あぁなんて言い訳をしようか……。
「んっ……、あ、僕寝てたのか」
「蛍くん、手当してくれてありがと」
「あぁ、それより。雪は誰かに苛めたれてたりするのか?何かあるなら言えよ?」
「大丈夫だよ。ただ、足を滑らせて、階段から落ちちゃっただけだから」
蛍くんはあまり納得していないみたいだったが
それ以上は聞いてこなかった。
あまり言いたくないから、少し安心した。
バレてないといいけど…。
なんとなく、察しのいい蛍くんには、バレてしまっている気がする…。でも、これ以上は誤魔化せないよな……。
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