蛍side ……どうしよう。雪のイジメを止めたのは良いけれど、友達がいない…。出来る事ならば、 雪に友だとを作ってあげたい…。 「お〜い、蛍？そんな難しい顔して、どうした〜？」 「ん？なんだ、アズか」 「"なんだ"って酷くねっ？」 今、俺と話をしてるのは、通称アズ。 本名は 朝比奈 梓。彼とは幼馴染である。 「それで、どうしたの？まぁ、蛍のことだし、また姫ちゃんの事で悩んでるんでしょ〜？」 姫ちゃんと言うのは雪の事だ。理由は、雪が、可愛いからって事らしい。雪が聞いたら怒りそうだなぁ…とか思ってる。 思ってるけど止めない。アズは、一度決めた あだ名を変える事は無いからだ…。 「雪に、友達をつくってあげようと思って…」 「それなら、俺の知り合いの双子ちゃん紹介しようか？いい子達だよ〜」 「いいのか？頼む。アズも紹介しないとな。明日の放課後雪のバイト先のカフェでどうだ？」 「りょ〜か〜い！明日、双子ちゃんと寄り道して帰る予定だったし、ちょうど良かったね〜」 こうして明日、アズと双子ちゃんに雪を会わせる事になった。上手くいくと、いいけどなぁ…