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遊園地 1

蛍side 久しぶりのデートでちょっと頑張ってみた。 ちゃんとオシャレして、少しでもカッコよく見えるように髪も整えてみた。 春も近くなり、暖かく過ごしやすくなってきた今日は、素直に雪と話す。俺はそう心決めていた。もちろん、雪に楽しんでもらうために…。 「まだ、いないか」 今日は、薄い水色のYシャツに紺色のカーディガン。首元には黒いリボンを結んで、下はカーキ色のパンツだ。 「蛍くん、ごめんねっ。待った⁇ 」 「い、いや。待ってない、俺も今来たところ。それより、今日は一段と可愛いな」 「本当?ありがとっ!」 雪は、女装していた。白いワンピースに、桜色のカーディガン。靴もほんの少しだけ踵が高い 女装しているのか理由を聞くと、"外だと人目があっていちゃいちゃ出来ないから女の子ならいっぱいいちゃつけると思って"と言っていた。 なんて健気で可愛いんだ…‼︎ 「そうか…。手、繋ぐか?」 「うん。繋ぎたい!」 「……ん」 「ふふっ、なんか恥ずかしいね…」 照れたように笑う、雪…。僕も顔が熱くなってしまって、きっと今顔が赤いな…。

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