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蛍くんの家 2
雪side
蛍くんは、いつも料理をしているのか手際よく晩御飯の支度をする。今日は蛍くんの両親は帰ってこないらしくて、少し気が楽だった…。
正直、お泊りなんて初めてだし、他の家の家族に会うのは気が引けた…。
「ご飯出来たぞ。雪、こっち来い」
「は〜い。わぁ…、美味しそ〜!」
ご飯を食べ、蛍くんに言われて先にお風呂にも入れさせてもらった。リビングのソファーに座って蛍くんが戻ってくるのを待ってた。
蛍くん、お風呂長いなぁ…。
そのうち眠たくなってきてしまって…。誰かに無性に甘えたくなった…。
「ごめん、遅くなった。雪、まだ髪乾かしてないのか?」
「あ、うん。蛍くん、抱っこ」
「雪、眠たいのか? 寝るなら、髪 乾かしてからな?ほら、ここ座れ。乾かしてあげるから」
眠くて蛍くんに甘えたら、髪を乾かしてから、抱っこしてベットまで運んでくれた。
「ふふっ、あったかいね〜」
「あぁ、そうだな。なぁ、雪ちょっと離れてくれなか?」
「なんで?」
「抱きたくなるから…」
その声があまりにも色っぽくて身体が熱くなるのを感じた。どうしよ、僕も蛍くんに抱かれたくなっちゃった……。
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