41 / 44

蛍くんの家 2

雪side 蛍くんは、いつも料理をしているのか手際よく晩御飯の支度をする。今日は蛍くんの両親は帰ってこないらしくて、少し気が楽だった…。 正直、お泊りなんて初めてだし、他の家の家族に会うのは気が引けた…。 「ご飯出来たぞ。雪、こっち来い」 「は〜い。わぁ…、美味しそ〜!」 ご飯を食べ、蛍くんに言われて先にお風呂にも入れさせてもらった。リビングのソファーに座って蛍くんが戻ってくるのを待ってた。 蛍くん、お風呂長いなぁ…。 そのうち眠たくなってきてしまって…。誰かに無性に甘えたくなった…。 「ごめん、遅くなった。雪、まだ髪乾かしてないのか?」 「あ、うん。蛍くん、抱っこ」 「雪、眠たいのか? 寝るなら、髪 乾かしてからな?ほら、ここ座れ。乾かしてあげるから」 眠くて蛍くんに甘えたら、髪を乾かしてから、抱っこしてベットまで運んでくれた。 「ふふっ、あったかいね〜」 「あぁ、そうだな。なぁ、雪ちょっと離れてくれなか?」 「なんで?」 「抱きたくなるから…」 その声があまりにも色っぽくて身体が熱くなるのを感じた。どうしよ、僕も蛍くんに抱かれたくなっちゃった……。

ともだちにシェアしよう!