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2-2:午後8時のさざ波 (5)

突然、後ろから誰かの腕が回ってきた。 いや、誰のかなんて、そんなの分かりきっている。 「ちょ、か、神崎さん……?」 神崎さんの左手がいやらしく動いて、俺の股間を優しく撫でてくる。 「ちょ、ちょっと、何やって……っぁ」 この二週間の最大の成果にして、この身に直にたっぷりと思い知らされたこと。 それは。 「3枚下ろしの魚の前に佐藤くんが食べたい」 神崎さんは、究極の夜型人間だ。

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